最新放射線治療と子宮頸がん

子宮頸がんは放射線が非常に効きやすいがんなので高い効果が期待でき、最近では早期のがんにも適用が増えてきているそうです。

今日の健康より。



東大医学部卒。放射線腫瘍学専門医

がん・感染症センター東京都立駒込病院放射線診療科

唐澤克之先生のお話です。

先生が放射線治療に携わり始めた30年以上前と比べると

日本の放射線治療は飛躍的に進歩しているそうです。

治療の選択肢の1つとして積極的に検討して頂きたいと仰られています。




放射線治療



放射線を照射してがん細胞を死滅させるのが放射線治療です

以前は手術が出来ない場合に行う治療とされていましたが

近年放射線治療の精度は急速に向上し

がんの根治も目指せるようになってきているそうです

メリットは治療そのものに痛みがないことです

身体への負担が少ない治療といえます

高齢者などのがん治療の重要な選択肢の1つとなっています

手術ではなく放射線でがんを治すという人も増えてきているそうです

がんの完治が難しい場合でも症状の緩和を目的で

放射線を照射する事もあります

特に効果的なのが骨に転移した痛みの緩和や

脳転移による神経症状やがんが血管や神経を圧迫して起きる症状の緩和にも期待が出来ます



IMRT(強度変調放射線治療)

コンピューターでがんの形を精密に割り出して

強さを調整した放射線を体外の多方向から照射することで

通常より正常な組織が影響を受けにくくなります

その方法によって副作用の軽減がはかられるのですね

私の通っている大学病院では

前立腺がん、子宮がん、頭頸部がんなどに対して

IMRTを実施しているとHPに載っています




子宮頸がんと放射線治療



日本では子宮頸がんの治療として手術が多く行われてきましたが

欧米では一般の人でも放射線治療で治すと考えるほど

普及しているんだとか

外照射と腔内照射を組み合わせて治療します

・外照射

リニアックなどの装置を利用して体の外から放射線照射します

子宮の周りに小さながんがある可能性があるために

がんを含め少し広めに照射します

・腔内照射(ラルス)

放射線を放出する装置に繋がった器具を子宮に挿入して

器具の先端から強い放射線をごく狭い範囲に絞って照射します

周囲の臓器への影響を少なくできます

定位放射線治療

がんが大きい、子宮の入り口が狭い、小さい、

体内に器具を入れて行う治療が出来ない場合などに使われる治療法だそうです

まだ安全性と有効性を評価する臨床試験を行っている段階のようです

早く使えるようになったら嬉しいですね

ラルスはほんとしんどい治療ですから^^;

2016年の初発の時、外照射25回とラルス3回して(合計50グレイ)

2020年再発遠隔転移では縦郭リンパ節には30回照射しました(60グレイ)

しかしながら同じ子宮頸がんでも腺癌の場合は

放射線が効きにくいのだとか・・・




放射線治療+手術 or 抗がん剤



放射線治療の効果をより高めるのには

手術や抗がん剤治療など他の治療法と組み合わせて行います

抗がん剤によって放射線に対する感受性を高め

放射線治療の効果が増強されます

全身に作用する抗がん剤を併用することで

再発、転移を抑える効果が期待できるのです



放射線治療副作用

治療中 吐き気、下痢、膀胱炎など

(薬で対処できます。治療が終われば自然に治まります)

晩期の副作用 治療後数か月から数年してから現れます

直腸炎による血便、膀胱炎による血尿、

小腸炎による腸閉塞などがあります

私にも晩期の副作用が2年後くらいから現れています

血便です

ある程度は仕方がないんだそうです

便秘したりすると便が硬くなってすれたりもしますから

2回目の放射線治療の時放射線科の先生に聞きましたら

薬もないし治らないと^^;

貧血が起きてきたり何らかの支障があれば

患部を焼いたりとかするそうです

今の所支障がないので気休めに^^;

止血効果があるという漢方薬飲んでいます

縦隔リンパ節への放射線治療では

胸と背中が少し赤くなり痒くなった程度で済みました

場所によっては食道に痛みがあったり、飲み込みにくくなったり、

味がしなくなったりとかもあるようです

どんな治療でも少なからず副作用はあるのですよね・・・

30回という縦隔リンパへの放射線治療のおかげで

寛解(がんが消失した状態)に至りました

完治したと言えないのががん治療

完治状態が続くように生活していかないといけませんね

もし又再発したら抗がん剤より放射線治療が出来るのであれば

私は放射線を選ぶと思います^^;

年と共にやっぱり抗がん剤はしんどいですからね^^;

動注もいいかな・・・

いろいろと考えておかないとね^^



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大阪府吹田市千里丘 がんカテーテル治療センターは、

標準的治療の継続が難しくなった進行再発がんに対する

新しいがん治療のひとつとして「局所化学療法」を

提案し実施するため、

平成27年4月、腫瘍内科に開設されたそうです。

抗がん剤を全身投与するより副作用が抑えられて

体への負担が少なく済むのですね

しんどい治療より楽な治療を選びたいです^^;


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