昔は常識とされてきた医療や健康法の中には
研究が進んだことによって大きく変化したことが沢山あるのです
ストレス 風邪 傷 耳 食事 歯に関する
昔と今の健康常識の差を教えて頂きます
この差ってなんですか ?より
昔の健康常識今の健康常識の差
様々な分野の専門医50人にアンケートを実施して
ストレス 風邪 傷 耳 食事 歯に関する
昔と今の健康常識の差を教えて頂きます
医、科学的根拠がない! 時代遅れの健康知識 2022年10月の記事です
ストレス
東京通信大学 上田美津恵医学博士のお話です
イライラした時は
昔 カルシウムを摂ると良い
今 カルシウム不足とイライラは関係ありません! !
血液中のカルシウム ⇒ 脳 ⇒ 興奮を抑える
という作用はあります
血液中のカルシウムが不足すると
骨のカルシウムから補給されるのです
なので血液中のカルシウムが不足すると言う状態はありえないそうです
血液中のカルシウムが不足すると
肌がボロボロや痙攣状態に陥ったりして
イライラだけでは済まなくて病気の可能性があるのです
イライラとカルシウムが関係あると思われた理由は
1975年(昭和50年)にある雑誌に
「ストレス社会の原因はカルシウム不足」
という記事が出たからです
高度性成長期時代が終わりを告げて
日本中がイライラを強く感じていたのです
同じ時期に欧米化が進み
魚中心の食生活からの肉中心の食生活になりカルシウムが減ったのです
ストレス社会とカルシウム摂取量の減少した時期がたまたま重なって
ストレスの原因がカルシウム不足と日本中が信じ込んでしまったのです
風邪
東京疲労・睡眠クリニック 梶本修身院長のお話です
風邪をひいた時は
昔 食事をとらないと元気になれない
今 食欲がない時は食べない方がよい! !
昔は体力を蓄えるために食事はとった方が早く治ると思われていましたが
最近の研究では
風邪を引く ⇒ 脳が指令 ⇒ 食欲を抑える
風邪を引くと脳は胃や腸に免疫細胞を増やしてと指令を出します
すると胃や腸の臓器はそれまで行っていた活動を止めて
免疫細胞を増やす事を最優先にするのです
こうして風邪は治っていくのですが
食事をとってしまうと免疫細胞を増やそうとしても
消化活動を行わないといけなくなり免疫細胞を増やせなくなるのです
その結果風邪の治りが悪くなってしまうのです
大抵の不調は絶食すればよくなると
こういう事だったのね 腑に落ちました^^
早く風邪を治すためには消化活動を抑えてあげる方が重要なのです
数日間何も食べなくてもウイルスが死滅すれば自然と体力は回復して
自然に食欲も戻るので風邪の時は無理して食べる必要はないのです
発熱や下痢の場合は脱水症状に陥りやすいので水分の補給は必要です
「汗をかけば早く治る」は昭和の風邪の対処法のようです
民間療法的な事で、汗をかいてもウイルスや細菌を
体外に排出する事は出来ないのです
反対に脱水に陥る事もあるので
汗をかくこと自体が良いと言う考え方はないそうです😲
70年前の療法らしいです😓
😊汗かいて熱が下がるとスッキリはしますけどね
あんまり高熱出した経験がありませんけどね
2005年には、風邪に対する特効薬はなく、一定の経過をとって
自然に治癒していくもの、となったようです
熱が出たら太い血管の集まるわきの下や首の周囲を
保冷剤などで冷やすことが適切です
風邪を引いたらお風呂はダメ! ?
ではなく、ぬるめのお湯で手早く入る
軽いシャワーで済ませるといいそうです
傷
みやざきRCクリニック 宮崎雅樹先生のお話です
ケガをした時は
昔は 傷口には消毒液をかける
今は 傷口に消毒液をかけるのはよくない! !
現在の傷の対処法は「湿潤療法」
消毒液使用 ⇒ 傷口の細菌は死滅 ⇒ 傷を治す細胞まで死滅して治りが遅くなる
ケガをした場合どうしたらいい ?
今の健康常識 傷は大量の水で綺麗に洗い流します
傷口は湿らせた状態のまま湿潤タイプ(キズパワーパッドなど)
の絆創膏をはるのが良いのです
身体の自己治癒能力を最大限に生かし
早く、キレイに治る治療法です
ただし傷口が深い場合は水で洗っても洗浄できない場合があるので
その時は消毒液など使って除菌の必要があります
まるっきり正反対の傷口にスプレーして乾燥させる薬 消えましたね^^;
耳
荏原病院 耳鼻咽喉科 医長 木村百合香先生のお話です
プールやお風呂で耳に水が入った場合
昔 水を抜かないと中耳炎になる
今 耳に水が入っても中耳炎にはならない! !
昔は一般的に中耳炎は耳から水が入る事で
水と一緒に雑菌が入り込んで繁殖して発症すると言われていましたが
中耳と言われる所は鼓膜より内側にあるので水が入ってくることはないのです
中耳炎は鼻や喉の内側から菌が入り込んで発症するのです
食事
問題です 今では間違いなのはどれでしょうか ?
A 食べてすぐに運動しない方が良い
B 食事は野菜から食べた方が健康的
C 疲れた時は甘い物を食べると良い
肉から食べた方が良い 脂肪は消化に時間がかかるので血糖値が上がりにくいと勉強しました
甘い物食べると幸せ気分になってリラックスできるけど なんか違う気がする(笑)
五反田内科糖尿病クリニック 伊藤静夫院長のお話です
血糖値が大事なポイントになります
正解は Aは間違い Bは〇 Cは間違い
A 間違い 軽い運動なら食後すぐでもOK
私達の体は全身に血が流れています
昔は血液を胃や腸に集めると消化がよくなると考えていたので
運動はしないほうが良いと言われていましたが
最新の医学の研究では
むしろ運動して筋肉に血液を流して胃腸の血液を減らして
胃腸の動きを緩やかにすることで糖の吸収が穏やかになり
食後の血糖値の急上昇を抑える事が出来るのです
食後どのタイミングでどの程度の運動をすればいい ?
食後すぐがベスト 出来れば20分後くらいまでに
先生オススメは スクワット20回
人間は下半身に筋肉の7割があるため
上半身を使う運動より下半身を使う方が効率的に血糖値を下げられます
外食などの場合10分程度のウォーキングがよいそうです
Bは〇 野菜から食べると食物繊維が糖の吸収を穏やかにする
しかし野菜なら何でも良い訳ではないそうです
ごぼうなどの根菜は糖質が多いので血糖値が急上昇する可能性があります
大豆製品(納豆 豆腐など)食物繊維はごぼうの3倍 糖分は少ないので
一品目にたべるの最適のようです
Cは間違い
今では甘い物を食べるとかえって疲れるそうです
疲れた時に脳は糖分を要求します
糖分をとると一時的に脳は満足して疲れを少しとる事は出来るのですが
その後身体はもっと疲れてしまうそうです
なぜ甘い物を食べると身体はより疲れを感じるのか ?
甘い物を食べると血糖値が上昇して次は下げていくのですが
下げる時にエネルギーを沢山使ってしまうのです
それで食べる前より疲れた状態になってしまうそうです
疲れた時は 「水」で十分だそうです・・・・・・・
体の疲れは血流が悪くなることで感じるために
水分をとって血液の流れをよくすれば疲れはとれるそうです
甘い物食べたければ食べたら即運動! ! ですって
歯
問題です 今では間違いなのはどれでしょうか ?
A 食べたらすぐに歯磨きをする
B 歯磨きの後は口をしっかりゆすぐ
C 歯を磨くときは歯ブラシをしっかり濡らす
天野歯科医院 天野聖志院長のお話です
A 間違いです
今の常識は食後すぐの歯磨きはよくないと言われています
食べてすぐの口の中は酸性状態で虫歯が細かく出来るそうです
食べた後の唾液が口の中の酸性を中和して
それ以上虫歯が進行するのを防いで
唾液に含まれるカルシウムが穴を埋める働きがあります
食後すぐに歯磨きをしてしまうと
唾液が虫歯を修復する働きを妨害してしまいます
酸性状態が中和されて元の状態に戻る
食後30分以上たってから歯磨きはした方が良いそうです
B 間違い
今の常識では口をゆすぎ過ぎるのはよくないそうです
歯磨き剤には歯をコーティングしてくれるフッ素という成分が含まれているので
口をゆすぎ過ぎると洗い流されてしまうのです
口をゆすぐのは1回で十分だそうです
味が残った方がいいそうです・・・・
C 間違い
濡らさない方が良い
濡らすと泡立ちが良すぎてちょっと磨いただけで磨いた気になってしまうから
汚れが残ってしまうのです
濡らすのと濡らさないのでは歯磨きに要する時間が
3倍違ってくるのです
濡らさないほうが時間かけて磨けるようです^^