子宮頸がんステージⅢBの治療3 放射線治療 腔内照射(ラルス)

子宮頸がんで行われる放射線治療は外照射と

腔内照射ラルス (RALS)の2種類があります








腔内照射ラルス (RALS)とは



遠隔操作密封小線源治療です


患部の腫瘍がある程度小さくならないとこの治療はできません

外照射を5週間近く受けた後内診にてゾンデ検査してから

次に進めるか確かめました


ゾンデとは ?

「先端が丸みを帯びた,容易に曲げることのできる柔軟な金属や合成樹脂の細い棒で、体腔や臓器の間隙や瘻孔などに差込み,その深さや走行などを探ったり,狭窄部を拡張するのに用いられる医療器具 」


「腔内照射」の事をがんになって初めて知り

どんな治療なのか調べて、一番の恐怖を感じた治療法でした^^;

ラルスは器具を挿入して、体内から放射線を照射する治療なのです

子宮の他に気管支、肺、乳房、食道、胆道、直腸、

前立腺などに用いられます

患部に針を貫いて刺しておく組織内照射とに分けられます

(舌がんは顎から舌に串刺しするみたいです、画像で見ました怖いです)

周りの正常な細胞に影響を与える事を減らして

腫瘍に最大限に放射線を照射して

がん細胞を死滅させてくれるのですが

内部からというのが怖い事なのです😲

外照射で放射線科に通っている時

ラルスが行われている部屋から叫び声が聞こえたのです

「痛い~」って 余計に恐怖がつのったのでした・・・





ラルス前日



初めてのラルス治療が行われる前日に

器具挿入のために子宮口を広げるための処置があります

これは経産婦なので多少の違和感があっても痛みはありませんでした

違和感で椅子に座る事ができずベッドで正座して食事とりました

看護士さんが「どうだった 痛かった ?」と聞かれるので

「それほどでも」と答えたら 

ラルスは楽かもしれないって言ってくれましたけど・・・


ラルス当日



治療開始の30分前に痛み止めの座薬が入れられます

10分前に 鎮静剤の筋肉注射が打たれます

(この注射の痛い事 のちに青くなってました)

なんとなく 頭がボーっとしてきます

歩ける状態ではないので車いすで地下の放射線科に

看護士さんに連れて行って貰います

完全な麻酔ではないので身体は動かしにくいけど意識はある状態


遠隔操作密封小線源治療

真ん中がタンデムで両端がオポイド

遠隔操作密封小線源治療 ラルス | 長野市民病院|地域がん診療 ...


専用のアプリケーター器具が3本挿入されます

痛みはそれほどないですが苦しい感じです

ただ子宮の周りの臓器の膀胱や腸を守るために

その器具の周りにガーゼがギュウギュウにこれでもかって感じで

いっぱい詰め込まれるのです>_<

その時間の長い事本当に苦しかったです

でも痛いとか叫びはしませんでした!(笑)

設置が終わったらその器具が適正な場所がどうか

CTでの確認があります

ストレッチャーの移されて別室に連れて行かれます

そして元の部屋に戻り 

コンピューターで停留位置や放射線量の計算がされます

これが長いのです、1時間くらいは放置状態です

器具も入ってるし身動きできません

照射自体は数分程度ですが、準備に時間がかかります

本読んだり好きな音楽聞いてもいいとか言われてましたが

そんな余裕などどこにもありませんでした

照射が終わって全ての器具が取り除かれた時の

解放感はすごかったです! ! お産の後みたいな感じ(笑)

すべて終わるのに

2時間以上かかりました

全身に力が入ったせいで次の日は筋肉痛に襲われました

2回目、3回目は、少しほんの少しのゆとりがあって

力を抜くことが出来たので筋肉痛は免れました

なかなか簡単には出来ませんけど身体の力を抜けば

痛みは少しは楽になるかもしれません

リラックスして受ければ大丈夫です!

私は50グレイの放射線治療を受けました

入っている保険では手術と同等ということで保険金がおりました





ラルス治療終了後



3回目が終わった次の日 

治療のすべてが終わって退院です

退院後は患部の癒着を防ぐために近所の産婦人科で消毒、洗浄を

週に1~2回を半年間受けるように指示され紹介状を貰いました

洗浄に通う産婦人科は大量出血があって初めて行った所で

子宮頸がんⅢくらいだと言われたところです

その時の子宮頸部はカリフラワーのような状態だったようです

治療が終わった後の診察では患部は綺麗になっていたようです

さすが阪大!国立だけあるって紹介してくれた先生が言ってました(笑)

目の前には私立大学病院があるんですけどね^^;

そこでなくて阪大紹介してもらえてよかったのかもしれません



ブロメライン軟膏

壊死細胞を除去する薬です

皮膚細胞に壊死が生じた場合皮膚は黒くなり

二度と再生する事はありません

壊死細胞はばい菌の巣窟になりやすく

また正常な皮膚細胞の増殖を妨げるため

出来るだけ早期に取り除いてあげる必要があるので

この薬で創傷処置してもらいました

その後は定期的な検査を受けて治療の効果を見ていきます

私のがんはどうなったのか ? と検診のたびにドキドキです

ラルスは病院によって麻酔をしてくれる所もあると

他の方のブログで読んだことはあります

痛みとかの心配がある方は放射線科の主治医に相談してみるといいかも^^

治療の経過は↓からご覧ください

子宮頸がんⅢbの標準治療を終えてその後の経過、腫瘍マーカーの変化


追記

標準治療を終えて丸2年が経過した2018年12月頃から血液検査での

腫瘍マーカー(SCC)の値が少しずつ上がってきたのです

特に体調の変化などなかったけど私の場合は

腫瘍マーカーが異変を教えてくれたようです

CT検査の結果胸の辺りにある縦隔リンパへの遠隔転移再発でした

ラルスのおかげで局所再発にはならなかったのかな ?

と思ったりして^^;

定位放射線治療

がんが大きい、子宮の入り口が狭い、小さい、

体内に器具を入れて行う治療が出来ない場合などに使われる治療法だそうです。まだ安全性と有効性を評価する臨床試験を行っている段階だとか。

ラルスはやっぱり心身への負担の大きい治療ですから

この治療法が早く出来るようになれば嬉しいですね!

関連リンク↓
子宮頸がんⅢb再発転移の抗がん剤治療開始


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