実業家の楽天の三木谷浩史さんが開発当初から個人的支援、
数百億円を投入されていたという
小林久隆医師が研究されていた「光免疫療法」が
2020年9月末日本で承認され、実用化の扉が開かれました。
そして2021年1月14日に世界初の光免疫療法が行われました。
小林久隆医師は世界最高峰の医療機関の1つである
米国の国立衛生研究所(NIH)の
主任研究員を務めるがんの研究者です
2014年光免疫療法に関する論文でNIH長官賞受賞されています
以前書いた記事に治療法を書いています↓
光免疫療法
がん治療と言えば
外科治療、科学治療(抗がん剤)、放射線治療の三大治療で
直接がんを叩きに行く治療です
近年では免疫治療(オプジーボ)が加わり四大療法となっています
免疫力を上げる事で間接的にがんを抑える治療
光免疫療法は大五のがん治療法となるのです
光免疫療法はがんへの攻撃と防御を同時に行う治療法だそうです
特殊な薬剤(がん細胞だけに集まる性質)を点滴して
近赤外線(テレビのリモコンなどに使われているのに近いレーザー光)を
当てるだけの治療
レーザー光と薬剤の成分が化学反応を起こして
がん細胞を破壊するのです
ほとんどがん細胞しか死なないのです
正常細胞に影響が出ないので免疫細胞もほぼ残り
身体へのダメージが少なく副作用も非常に少ない治療と言えます
破裂したがん細胞の情報を免疫細胞が読み取って
その情報をもとに新たな免疫細胞が生まれ
がんに対する免疫力が向上すると言われています
光でがんを破壊し免疫も上げることから
「光免疫療法」というのですね
光免疫療法対象者
今回の承認内容対象となっているのは
切除不能な局所再発・進行した頭頚部がん患者さんが対象です
頭頚部がんとは首から上に出来るがんの総称です
(脳や眼球は除きます)
咽頭がん、喉頭がん、舌がんなどがあります
♦条件付き早期承認制度
有効な治療法がないなどの条件を満たすことで
治験の終了を待たず医薬品の製造が認証されます
治療が有効であると分かれば正式に承認となるのです
「食道がん」や「胃がん」などの治験も国内で進んでいるそうです
今後は他の部位のがんや早期のがんまで対象を広げて
数年後には固形がん(臓器や組織で腫瘍をつくるがん)の
8~9割を治せる事を目標にされているそうです
完治確率の低い「すい臓がん」も将来治せる可能性もあるのだとか
副作用が軽い
治験で報告されている副作用としては
患部周辺のむくみや皮膚の炎症ぐらいだそうです
今までのがん治療はがん細胞と正常細胞を分けて対応が出来ないから
吐き気だったり、髪の毛が抜けたりと
重篤な副作用が起こったりしますが
光免疫治療はがん細胞を狙い撃ちできるので
副作用がほとんどないのですね
長期入院も必要がないそうです
眠っているがん細胞にまで攻撃が出来るそうなので
何回も治療を受ける事はないのかもしれないそうです
抗がん剤を何回もするのはがん細胞が目を覚ますのを
待っているからなんだそうです、へぇ~そうだったんだ^^;
いい事ばかりのように思いますね
まだ治療費が決まっていないそうです
庶民の手に届く金額になると良いのですが^^;
一部の白血病に有効とされている「キムリア」という治療薬は
なんと1回の投与で3000万円を超えるそうです・・・
誰もが治療できて、
どんな固形がんにも適用されるように早くなって欲しいですね
3度目のがんと闘う女性が世界初の光免疫療法を受けられました
50代の女性
10年前「咽頭がん」が発覚して手術で声帯ごと摘出
4年前に再発して手術・抗がん剤・放射線治療をされましたが
おととし3度目のがんが見つかりました
治療しても繰り返しでてくるがん
光免疫療法が最後の治療かなと
国立がん研究センター東病院の主治医は仰っています
2021年1月14日
薬剤を点滴してから患部の3か所に約5分間光を当てます
治療から2週間後の1月27日
赤く大きく盛り上がっていたがんが平らになってきていて
かさぶたになっている部分が2~4週間ほどで消えて
綺麗なピンク色の粘膜になるという事で経過観察に入りました
経過を見ながら繰り返し治療を受ける事も可能だそうです
治療費は約13万円
(保険・高額療養費制度を利用)
今春にも全国20ヶ所の病院に拡大予定だそうです
治療が上手くいってくれてるといいな~

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