すごく進んでいるがん治療-撲滅は2035年!?ー

米国立衛生研究所でがん研究を行っている

光免疫療法の開発者の小林久隆教授が

今年の4月に新設された関西医科大学(枚方市)の

光免疫医学研究所所長となり

視察で来日されていたそうでテレビ出演されていました

新番組「カズレーザーと学ぶ新知識」より






医療未来学研究所

医師・医学博士 

最先端医療に精通された 奥真也先生のお話です


2035年にはがん撲滅できるという希望を持てる時代になって来た

と先生は仰られています


1990年代

手術・放射線・抗がん剤などの組み合わせにより

治せるがんが増えてきました


2000年代 

薬が変わって来た 分子標的薬の発展

昔と現代では抗がん剤は全くの別物なのだとか

昔の抗がん剤はがん細胞にも届きますが

正常細胞も壊してしまい、体力が持たず亡くなる事も・・・



分子標的薬

がん細胞特有のタンパク質や遺伝子を標的にして攻撃

ピンポイントでがん細胞を狙うので

正常な細胞へのダメージが少なく

患者の負担を軽減できます


遺伝子の問題

どの段で どこの遺伝子が どう異常なのか

1個1個わかる事でどこが問題でがんになっているのかが

細かく分かるようになってきている


以前は乳がんなら乳がん、大腸がんなら大腸がんと

臓器ごとに分類されていたが、さらに遺伝子的に分けて

細かい所までわかるようになったのは2000年以降


同じ大腸がんであっても薬がある人もいればない人もいる

そのレパートリーをできるだけ増やして

どの種類のがんでも大丈夫なようにしていこうと

世界中で研究が行われているのです


分子標的薬の登場によってがんの5年生存率は伸びてきています

治療困難であった胃がんや大腸がんなど

いくつかのがんは克服可能となって来ているようです


2018年ノーベル賞「免疫チェックポイント阻害剤」

人がもともと持っている免疫が

がんを退治してくれないといけないのですが

がんは免疫細胞に攻撃するなとブレーキをかけてしまうのです

がんにダマされるな! 攻撃しろ!

とするのが免疫チェックポイント阻害剤なのです


分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせが

現代のがんへの基本戦略となっているようです

私が再発した時に主治医が、がん遺伝子パネル検査を受けてみますか ? と言ってくれましたが、私には肝臓の自己免疫疾患があるようなのです。自己免疫の病気があれば免疫系の治療は出来ないそうです。他の治療法もあるそうですが、 がん遺伝子パネル検査 は高額なので止めました😓(56万+1万)保険適用で3割負担で16万8000円、限度額適用認定証貰えば半額くらいになりますね。


2022年8月9月に承認されたお薬 

キートルーダ 

免疫チェックポイント阻害薬 抗がん剤との併用が前提

「進行又は再発の子宮頸がん」と「ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で

再発高リスクの乳がんにおける術前・術後薬物療法」で

用いることができるようになったそうです


お薬も日々開発されているんですね😊

関連記事 がん治療の最前線2022




第5の治療 光免疫療法



がんの四大療法と言われているもの

手術 抗がん剤 放射線 免疫療法

それらに加え新たな治療法の1つが光免疫療法


2020年に世界で初めて承認された治療法です


革新的がん治療法「光免疫療法」が薬事承認



光を当ててがんだけを高い確率で破壊するので

正常な細胞にはダメージを与えない治療法

副作用が少なく末期がん患者さんも使え

繰り返し治療が受けられるようです


現段階で日本国内では約40回行われています

今の所、患者さんが限定されていますので少ないです

・現時点で全国で62施設しか保険診療が受けられない

・手術が適さない進行もしくは再発した頭頚部がんに適用

愛知県がんセンターの症例では(2022年1月時点)

7人の患者さん全員にがんの縮小が確認され

2人はがんが完全に消滅したそうです




光免疫療法 治療法




①がん細胞特有のタンパク質に結合する薬を投与

約1日でがん細胞にくっつきます(正常な細胞にはつかない)

②レーザーの光を当てる(外から)

③光に薬が反応してがん細胞の膜に穴を開け細胞内に水か入る

水分で細胞が膨らんで膨らみ過ぎて

がん細胞が破裂


転移したがんも死滅させる!

普通の抗がん剤の場合は免疫細胞も一緒に破壊してしまいます

光免疫療法では免疫細胞は壊されない

中の物質をまき散らすようにして破裂して死ぬので

免疫細胞にがんをやっつける方法を教える事が出来るようで

同じ特徴を持つ転移したがん細胞を見つけ出し

攻撃、死滅させます

一度学習した免疫は記憶されるので

がんの再発を防ぐ効果も期待されています


光免疫療法の新事実とは ?



小林先生のお話です

実験では薬がついたがん細胞は光を当てて数十秒で爆発

人の場合は深い所までがん細胞が沢山あるので

4~5分光を当てます

当てる光は人体に無害な近赤外線の光

・体の表面から当てる方法

・がん細胞に針を刺して内部から当てる方法

の2つがあり病変によって使い分けるようです


アメリカでの治験スケジュール 初発のがん患者

月曜日 来院

火曜日 術前の検査・問診

水曜日 薬剤の投与

木曜日 光を照射

金曜日 午前検査 午後帰宅

歩いてきて、歩いて帰れる


光免疫療法 意外な使い方!?


テレビ、全てのメディア初公開だそうです😊


老化研究の先生が

体の中に溜まっている老化細胞を壊せば老化が止まるのでは

と言われたとか

老化細胞とは

活動を停止(細胞分裂出来なくなる)した細胞の事で

体内に蓄積されることが老化の一因と考えられています


老化細胞が炎症物質とか悪い物質を出すことで

老化現象が起こっているのではないかと考えられています




光免疫療法は狙った細胞を体内で壊して無くすことが出来るので

老化細胞も狙って壊せばいいのではないかと


がん細胞を破壊する理論で

老化を食い止める研究を検討中なのだとか


将来老化も治療出来るようになるのかも ?



がんが治ったり制御して

がんと生きていく事が出来やすい世の中になって来てるが

知らなかったりして

そんなイメージをもてないことのギャップは

損をすることになる

標準的な治療(普通の病院でできる治療)で

治せるがんはたくさんあるので

特殊な治療に走らないで欲しい

と 奥真也先生のお話です

知ることって大切ですね

私も光免疫治療が身近で受けられる事を知って

たとえ再発しても大丈夫って

安心感が持てていますから(旦那が舌がんステージ4、3年目)


もっといろんながんに光免疫療法が使えるようになれば

がん撲滅も夢じゃなくなるかもですね



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