人類最大の敵であるがん治療も日々進歩していますね
成果をあげている治療法が紹介されていました。
近い将来がんで命を落とす人が少なくなるといいのですが
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)
放射線治療の分野で注目されている治療法
がんに結合しやすいホウ素化合物を投与した後に中性子を照射し、細胞内部で核反応を起こさせて、そこで出来た粒子線ががん細胞を撲滅するという仕組み
南東北BNCT研究センターは、加速器を使って中性子を発生させる病院設置型のBNCTシステムを世界で初めて導入し、臨床治療を行っています
2020年6月に一部で保険適用されました
(手術不可能または、再発の頭頚部がんが保険適用)
頭頚部がんの他、脳、肺、肝臓、中皮腫、軟骨部肉腫など、中性子が届く範囲であれば効果が期待できる
2020年6月の保険適用されてから2021年10月末までの治療数は90件
そのうち3か月以上観察された55例の奏効率は71%と良好
治療法のない再発がんの約半数で完全に腫瘍が消失
通常の放射線治療と違って、BNCTは治療回数は1回
体表面や周囲の細胞に影響が極めて少ない
治療を受けてがんが消失した方は
「がんがドロドロ溶けていく」と感じたそうです
以前からこの治療法の研究はされていたのだそうです
2001年12月に京大原子炉実験所で、BNCTを使った治験を行っていたようです。
再発頭頸部がんの60代の女性はどの抗がん剤も効かず、放射線治療も副作用が強く途中で断念されたため、腫瘍が大きくなりすぎて手術も出来ない状態になっていましたが、5回の照射で顔面の横にこぶのように肥大化したがんは綺麗になくなったそうです。😊
😊通常の放射線治療は回数がほんと多いですから、皮膚が赤くやけどのようになったり、痒くなったりします。腹部だと下痢になったりもしますから、1回ほどで済むなんて患者の負担がほんと少なく済んでいいなって思います^^
でも体内で核反応を起こさせるなんてちょっと怖い気もしますが^^;
大阪府高槻市に関西BNCT共同医療センターがあるのだとか
旦那の舌癌は頭頚部がんになるから再発しても光免疫療法もあるし、希望の持てる治療が出来るのかもしれません。いいなって思います^^;でも再発しないことが一番ですけどね! ! ^^
ウイルス療法
がん治療で近年は遺伝子組み換えの技術を使った「ウイルス療法」の研究が進んでいるそうです
患者の体内に人為的に遺伝子を組み換えたウイルスを送り込んで、がん細胞だけを溶解させると、壊れたがん細胞から、がんの目印となる抗原が放出されます。それを免疫細胞が認識して、生き残ったがんを攻撃して排除するという仕組み
1971年に公開された悪性リンパ腫を患った少年が、はしかウイルスに感染した結果がんが消滅という論文から、ウイルスをがん治療に使うと言う研究が続けられました。ウイルスが持つ毒性を弱めないと正常な細胞がやられてしまいます。
毒性をなくすか弱くし、がん細胞の中だけで増殖して、正常細胞では増えないウイルスを開発しないといけないのです
2015年 アメリカで悪性黒色腫(メラノーマ)に効くウイルスが新薬として認可
日本ではヘルペスを使ったウイルス療法の研究をもとにした、悪性脳腫瘍の治療薬「テセルパツレブ」は2021年6月に厚生労働省が条件付きで製造・販売を承認
又、種痘のワクチンを使ってがん細胞だけを溶解し、がんを攻撃する免疫を効率よく誘導できる「ワクシニアウイルス」の開発に成功しアメリカで治験が始まっているようです
😊どのウイルスがどのがんに効くのか ? 研究はこれからも続けられていくのでしょうね。再発や転移がんにも効く治療薬が早く出来るといいのにな^^
腫瘍溶解性ウイルス
東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授が開発した治療薬
2021年6月に承認、11月に第一三共から発売されました
現在は 東京大学医科学研究所 附属病院のみで使用されています
今後、他の医療機関でも実施できるように拡大する考えだそうです
このウイルスは正常細胞では増殖せず、がん細胞に感染した時だけ爆発的に増える特徴があるのです。感染したがん細胞はソフトクリームが溶けるように変形して破壊されるために、溶解と呼ばれています
正常細胞では増殖しないウイルスなので、従来のがん治療のように、強い副作用や後遺症が無い点が大きなメリットとされています
脳腫瘍の悪性神経膠腫、膠芽腫に効果を発揮しています
治験で膠芽腫の患者さんに投与した所、1年後の生存率が92.3%
標準治療の15%に比べて6倍以上の延命効果が認められたそうです
膵臓がん患者さんの6人の内4人に効果がみられたというデータも出ています
😲他のがんにも適用されるようになったらほんと嬉しい事ですね!
ハイパーサーミア(温熱療法)
これは以前から聞き覚えのある治療法ですが、近年改めて注目されている治療法なんだとか
人の組織内の血管はある程度温められると拡張して、血流が増して熱を運び去るのですが、がん組織にある血管は拡張できず、熱を逃がすことができないため、42.5℃以上になると細胞は急速に死んでしまいます
がん細胞の温度だけを上昇させてオーバーヒートで死滅させる温熱療法
放射線治療や抗がん剤治療と併用することで効果も高まり、放射線量や抗がん剤投与量が減って、副作用の苦しみも減るのだとか
😊45分ほど患部を温めるようですが、以前熱いと言う記事読んだ記憶があります^^; 水ぶくれになったりもするようです^^; じんわり温かいというのではなさそうですね^^; 私なら45分も耐えられないかもです・・・
体を温める事は免疫力の活性化にも繋がりますから熱くなければ良い治療法かもですね^^; 身体は極力冷やさないようにはしています。ぬるめの湯温のお風呂にゆっくり浸かっています^^汗が出ないけどいいの ? って思っていたらリラックスしていたら汗は出ないんだそうです、へぇ~ですね^^
海老蔵さんが麻央さんにハイパーサーミア温熱療法をすすめたのだとか、受けたのかは定かではありませんが。家の近くの病院では乳がんの治療に使われているようです、他のがんにも使われているのかな ?
調べたら子宮頸がんにも良いそうでした^^
夢のがん治療薬が将来できるかもしれません!?
11月29日、英科学誌「ネイチャー」の姉妹誌「ネイチャー・キャンサー」に、ほぼすべてのがんの治療につながる物質が見つかったという論文が掲載されました
物質を特定したのはプリンストン大学のイービン・カン教授らの研究チームでカン教授は、生物の体内にある「メタドヘリン」という物質を15年以上研究していて、乳がんの転移に深く関わっていることを突き止めていました
「メタドヘリン」は乳がん以外にも肺がんや大腸がんなど他のがんでも転移に関与していることが分かってきたのです
カン教授らはマウスを使った実験で、人工的にメタドヘリンを合成できなくしたマウスが、がんになっても転移や再発を起こさないことを確かめました
がん治療のために抗がん剤などの化学物質を使うと、「メタドヘリン」が化学物質からがん細胞を守ることが知られています
「メタドヘリン」 はがんの守護神みたいな物質なのです
同誌の論文には、メタドヘリンを無効化する物質を特定することにも成功したとあります
カン教授らは、数年後にはその物質を使った治療薬の治験を開始したいと言われています
😊身体の中にがん細胞を守る物質があるなんて!
がん死のほとんどが再発や転移のようですから
それらを無くしてくれるお薬が出来れば、将来がんで亡くなる人も減るかもしれませんね
😊放射線治療も進化してきています。
がんを見ながら放射線が照射出来るのです! 凄い進化ですね
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