米国立衛生研究所・主任研究員の小林久隆先生が
ボストンから緊急講義
人類からがんが無くなる?!
カズレーダーと学ぶ新知識! より
光免疫療法
がん細胞特有のタンパク質にくっつく薬を点滴して
そこに光を当て、がん細胞を破裂される療法
治療できる施設は今年に入って
100施設以上となり、今年中にあと30施設が増える見込みです
治療に慣れた専門医も増えてきているようです
薬を点滴で投与し、体の表面や患部に針をさし
人体に無害な近赤外線の光を
体内から照射し、がん細胞のみを消滅させます
人の場合は、深い所までがん細胞があるので
4~5分光を当てます
アメリカでの治験スケジュール
月曜日 | 来院 |
火曜日 | 術前検査・問診 |
水曜日 | 薬剤を点滴 |
木曜日 | 光を照射 |
金曜日 | 午前:検査 午後:帰宅 |
がん細胞は、表面にがん特有のタンパク質を出しています
がんにくっつく部分と、光に反応する部分を
合わせ持つ薬を作成し投与します
薬を投与すると1日でがん細胞にくっつきます
そこに光を当てるとがん細胞に1万個の穴が開きます
その穴から水が入り込み膨れて破裂させます
がん細胞のみを高い確率で狙い打ちできて
副作用が少なく、繰り返し治療ができるそうです
光免疫療法がさらに進化
治験目前の新技術とは ?
がんを完治させる! !
今年の夏から日本で治験が始まるそうです
進化① 光免疫療法の効果がわかるカメラが完成
「ルミナスクエスターエヌアイ」
リアルタイムでがん細胞についた薬の反応を見る事が出来て
がん細胞が消えていく様子も見る事が出来るそうです(凄)
光は透過性があるので、身体の奥にあってもカメラの感度が高いので
光が出てくれば見る事が可能なのだとか
光が弱まってくれば、がん細胞が消えてきているという事だそうです
患者のがんに合った時間・位置への照射が可能に
大きな腫瘍の場合は全身麻酔で行う事が多いですが
小さな腫瘍の場合では、局所麻酔だったり
鎮静剤などで出来るようになっていければ
よいかという事のようです、これからの課題だそうです
枚方の関西医大に世界1号機が搬入されたそうです😲
進化② がん再発のリスクを減らす新技術
がんを完治!?
代表的な免疫細胞であるT細胞が、がんと闘ってくれます
3種類のT細胞がいて
異物を見つけて攻撃の指示を出すヘルパーT細胞
指示を受けたキラーT細胞が、がんを攻撃します
キラー細胞の暴走を止める制御性T細胞
人間の体は、毎日数百のがん細胞が出来ていると言われていますが
T細胞たちが片づけてくれているのですね
がん細胞が小さいと自分の免疫で壊してくれます
がん細胞がいてもがんにはならなくて
がん細胞が沢山増えて大きくなると
がんとなってしまいます
制御性T細胞は、がん細胞を守ってしまうので
それを潰してしまえば、がんへの免疫を活性化できる
「がん」と「制御性T細胞」を同時に破壊すれば
活動が活発な免疫細胞が破壊されたがんの破片を食べて
特徴を学習、再びがん細胞が現れても
おおきくなる前に排除してくれるので
がんの再発も無くなる!?
免疫チェックポイント阻害剤との違いは ?
免疫チェックポイント阻害剤は点滴で全身に回るので
全身の免疫を活性化してしまいますから
自己免疫疾患が起こってしまうのですね
免疫チェックポイント阻害薬は,がん細胞がリンパ球などの免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みを解除する薬剤です。 がん細胞を直接攻撃する従来の抗がん剤とは異なり、がんを攻撃するT細胞を活性化させて、間接的にT細胞によりがん細胞を排除する。副作用の種類が多岐にわたります。①呼吸器症状、②消化器症状、③皮膚症状、④甲状腺機能異常、⑤副腎皮質機能異常、⑥糖尿病、⑦ 肝機能異常、⑧神経症状など
光免疫療法では、がんの近くの光を当てた
制御性T細胞のみを破壊するので
他の部分にいる制御性T細胞には影響がないそうで
がん細胞が消えたら又 制御性T細胞は元に戻って来るようです
がんの所だけ治療出来れば他は大丈夫
制御性T細胞は、免疫を抑える力が強力
全身で 制御性T細胞がいなくなると
もっとひどい自己免疫疾患になってしまうそう
副作用によってがんの治療にならないのだとか
😓免疫チェックポイント阻害薬ってなんか怖い薬かも・・・
マウスでの実験結果
がん破壊で完治は10%~20%
がんと制御性T細胞を、同時に破壊すれば完治は60%~70%
光免疫療法が使えるがん
いまの所は頭頚部がんのみ
食道がん・乳がん・子宮頸がんにも
効果があると想定されているようです
早く、楽で再発のリスクも低くなる治療が
出来るようになれば嬉しい事ですね😊
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“最新がん治療の大本命! 進化する光免疫療法” への1件の返信
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