数日前から日本に大量の黄砂が飛来してきていますね
いろんな物への被害もありますが、身体への影響も気にかかります
4月は統計上もっとも多く黄砂が飛来する時期なので
暫くは気をつけないといけませんね
羽鳥慎一モーニングショーより
聖路加国際大学 大西一成準教授のお話です
黄砂とは ?
中国・タクラマカン砂漠やゴビ砂漠で舞い上がった
砂埃が偏西風で運ばれる現象で
北京や内モンゴルでは甚大な砂嵐被害が出ています
黄砂は飛来してくる途中で大陸の大気汚染物質を付着してきてしまう
様々な化学物質の複合体である
モンゴルで採取した砂と日本に飛来した砂を比べると
色が違う、日本に飛来した物は黒っぽくなっている
有害な貴金属成分・微生物・ウイルスなどが
砂に含まれているためだそうです
黄砂に付着した物質によりアレルギー症状が出るようで
黄砂に付着したニッケルに反応し肌荒れを起こす人もいるのです
気象庁は、全国11観測地点のうち
那覇を除く10地点で黄砂を観測したと発表
西日本への飛来が多いが
今回は２年ぶりに東京でも観測されたようです
黄砂 × 花粉でより危険?!
埼玉大学 王青躍教授のお話です
黄砂はスギ花粉の1/10程度の大きさですが
黄砂に含まれる大気汚染物質が花粉表面を傷つけると
花粉が爆発するのだそうです😲
黄砂がぶつかって爆発した花粉は粉々になるので
通常の大きさの花粉なら鼻の粘膜やのどで止まれますが
粉々になってしまった花粉は
気管支や肺に到達して、喘息などの原因となってしまいます
花粉症や呼吸器疾患のある方は吸い込まないように
特に注意が必要のようです
黄砂の影響による症状
1 花粉症は治まっていたのに、鼻水やくしゃみが出る
2 熱はないのに咳が止まらない
3 皮膚に赤みや痒みが出る
黄砂が多く飛んだ日には
心筋梗塞や脳梗塞の発症で救急搬送が増加するという報告もあるようです
月別の黄砂観測 1991年～2020年平均
偏西風が日本列島の上を流れる
3月、4月、5月が１年の内で多くなる時期です
4月が一番多い時期です
これらは短期的な影響ですが
長期的な影響もあるようです
黄砂とがんの関係
肺がん(肺の末梢にできる肺腺がん)が多くなる
2.5μm以下の黄砂の粒子
2.5 μm以下の大気汚染物質
がPM2.5と言われています
PM2.5 とは、微小粒子状物質のことで、大気中に浮遊する小さな粒子の内、大きさが2.5 μm (1 μm ＝1ｍｍの千分の1)直径が髪の毛の太さの約30分の1の大きさ以下の非常に小さな粒子。物の燃焼や、大気中で排ガスや化学物質が光化学反応を起こす事などで生成されます。
黄砂が飛来すると PM2.5 濃度が上昇します
今回の黄砂は北海道に大きな影響がでているようです
PM2.5 濃度が 国の注意喚起レベルを超えていたそうです
日本の環境基準
１年平均値が15μg/㎥以下かつ、1日平均値が35μg/㎥以下のところ
北海道で観測(4月12日午後６時)されたのは95 μg/㎥ だったそうです
WHO(2013年)が
大気汚染( PM2.5 )を発がん性があるグループに分類したと発表
がんとの直接の関係は今まで分からなかったそうですが
疫学的に PM2.5 が多いような地域の人には
肺腺がんが多い事は分かってはいたそうです
2023年4月5日にNatureで発表された研究で
がんになるには、遺伝子の傷が積み重なってなる話は聞きます
PM2.5が身体に入ると免疫細胞であるマクロファージが反応して
サイトカイン(インターロイキン)という物質を出します
サイトカインは、炎症の重要な調節因子で細胞から分泌される低分子のタンパク質の総称です。 サイトカインは、侵入した病原体に応答して産生され、免疫細胞を刺激、動員、および増殖させます。 サイトカインには、インターロイキン（IL）、ケモカイン、インターフェロン、および腫瘍壊死因子（TNF）などがあります。
インターロイキンが出ると炎症が起きます
炎症が起きたことで
もともと遺伝子の変異が蓄積されていたものが
がんとして大きくなるのだとか
という事で肺腺がんが起きているという事が
マウスの研究でメカニズムを明らかにしたそうです
PM2.5を長期的に見た場合
認知症の発症リスクにも関係してくるようです
大気汚染区域に居住している人の脳には
アミロイドβが多いのだとか
アミロイドβ は、脳内に異物が入ってくると
脳を異物から防御するために産生されます
増えすぎてしまうと「脳のゴミ」となってしまいます
老化や新陳代謝が落ちたりするとゴミが溜まりやすくなります
ゴミは、アルツハイマー型認知症を発症させる
要因となると考えられています
自分の脳を守ろうとして認知症になるなんて・・・
日本でも自動車の排ガスの多い都市部や
工場のばい煙が出る工業地帯は、注意が必要です
海の海塩粒子や、森林火災による煙、火山排出物など
自然起源のPM2.5も多く存在しているため
山間部や海沿いなどでの地域でも油断は出来ないようです
なるべく曝露を避けるためにも、 PM2.5 の濃度の高い時は
外出を控えたりする方が良いかもしれませんね
「そらまめくん」は都市ごとの細かい数値が
リアルタイムでわかるそうです
予防
黄砂の飛来が多い時は
PM2.5を通さない不織布マスクを付け
身体に取り込まないようにしましょう
ウールよりは綿素材の服の方が付着しにくいようです
空気清浄機も有効
週末、再び黄砂が飛来するようです😓
洗濯干せませんね、吸い込まないように気をつけましょうね
4月10日、中国で最悪レベルと言われる
黄砂の様子テレビで観ましたけど
道路にスコップですくう程に積もっていてビックリしました
黄砂の影響で６段階ある大気汚染レベルが最悪だとか・・・
やっぱり肺がんとかの患者さんが多いのだろうか ?
大気汚染の多い中国を通ってくるから
日本への影響の方が大きいのかな ? 気になる所であります😓
カーポートやベランダの屋根の汚れは黄砂のせいなのかな～ ?
にほんブログ村