がん治療に革命「第4の道・免疫治療法」がん治療薬オプジーボに期待!子宮頸がんにも効果が!

本庶祐(ほんじょたすく)さんが

2018年10月1日 ノーベル医学生理学賞を受賞されました

あさチャンより


日本人のノーベル医学生理学賞・受賞者

 

1897年 利根川進さん

2012年 中山伸弥さん

2015年 大村さとしさん

2016年 大隅良典さん

2018年 本庶祐さん

 

がん治療

 

今までは 手術 抗がん剤 放射線 が

がんの三大治療法でした

新たな治療法は人間が本来持っている

自然治癒力を高めて治す「がん免疫療法」なのです

 

健康な人でも毎日がん細胞は発生しているのですが

免疫細胞がやっつけてくれているから がんにはならないのですね

 

本庶祐さん

 

京大医学部卒業後アメリカ研究所などを経て

1984年に京大医学部教授に就任されました

「がんの免疫療法の実用化に貢献」したことが受賞理由のようです

 

がん細胞を攻撃して体を守る免疫細胞

この免疫細胞にブレーキをかける分子(PD-1受容体)を発見しました

PD-1受容体がないと自分の正常な細胞まで攻撃してしまいます

がん細胞がこれを利用して攻撃を避けている事を突き止めました

 

PD-1はがん治療にとって革命的な発見だったのです

 

がん細胞の持つPDL-1(たんぱく質の一種)をPD-1に結合させて

免疫細胞のブレーキ機能をさらに高めてしまい働きを止めてしまうのです

免疫機能が働かないとがん細胞はどんどん増殖してしまいます

 

その働きを抑える

新たながん治療薬「オプジーボ」が誕生したのです

 

これまでは免疫にアクセルをかける治療法でしたが

逆転の発想で実はブレーキがかかっているんだと

ブレーキがかかったままではアクセルをかけても意味がないので

ブレーキを外すという事に気づかれたのです

 

オプジーボはがん細胞のPDL-1をはぎ取ってくれて

免疫細胞のPD-1に結合して攻撃力を復活させてくれるのです

 

「オプジーボ」という薬は

皮膚がん 肺がん 末期がんに効果があると言われています

価格は2014年発売時 100㎎1瓶 73万円

2018年11月適用で 17万円になるようです

 

抗がん剤での副作用の嘔吐、脱毛がなく

患者さんへの負担が少なくて済むようですので

これからのがん治療は免疫療法がメインとなるかもしれないそうです

 

本庶先生はがんの専門家ではなく免疫学者

免疫療法は科学的ではないインチキだと思われていたようなのです

しかし常識を覆して免疫ががんをやっつけられるという事を

科学的に証明されたのですね

 

オプジーボの改善点

 

どうすれば効果的にがん治療が発展させられるのか研究されています

オプジーボだけでは肺がんの場合とてもよく効く人は2割くらいしかいないそうで

効く人と効かない人をどうやって見分けていくかが重要なようです

効かない人を効くようにするにはどうすればいいのか ? という研究も進められているそうです

副作用についてもまだかわっていない点もあるのでこれからの課題のようです

 

受賞会見より

 

この治療法によって「重い病気から開腹して元気になった」

「あなたのおかげ」と言われると

自分の研究が本当に意味のあるものだと実感し嬉しく思っています

と仰っていました

 

研究に対するモットー

教科書の中には必ずウソがある

自分が納得できない事が教科書の中にはあるはず

その時に「なぜ ?」と思うその心を大切にすることが科学の第一歩

 

「なにか知りたいという好奇心」がある。それから、もう一つは簡単に信じない。

よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ」という話をされるけども、

僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、

10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。

まず、論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。

それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。

つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです。

 

 

科学ジャーナリスト 寺門一夫氏の解説です

 

薬剤ががん細胞を直接攻撃して殺すのが今までの治療薬の発想でした

本庶先生の開発された方法は

体の本来持っている免疫細胞自体ががん細胞を攻撃するタイプの治療法に繋がっているのです

今までのがんの治療薬とは発想がまったく違っている点が画期的な発見なのです

 

オプジーボで治療された方のお話

 

子宮頸がん

市民公開講座より

東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科特任講師 池田貞勝先生の実例紹介

池田先生は2004年に米国に渡り、2016年3月に東京医科歯科大学に来られ

ゲノム診療を行われている40代の若い先生のようです

 

これまでの抗がん剤による化学療法だと3割効くが

免疫チェックポイント阻害剤だとその使い方でそれより効果が有りそうで

通常副作用は少ない

実際に遺伝子解析で別のがん種治療薬を使った例である。

なお、費用については自費か、患者届け出制を使ったか等の説明はなかったそうです

 

60代 女性

子宮頸がん 手術後直ぐに再発し標準治療が終了した。

非常に遺伝子変異が多いパターンでゲノム不安定性と言われてる。

ニボルマブで治療したところ30cmあった腫瘍が2か月後完全寛解した。

現在も治療を続けてはいるが2年半元気に暮らしている。

 

sakura

30cmの腫瘍って!? マジですかって感じです

私の主治医は何センチとか教えてくれなかったけどな^^; 聞きもしなかった(笑)

尿管圧迫するくらいだからある程度は大きかったとは思いますが^^;

手術したのにすぐ再発なんて悲しいですね・・・

「ニボルマブ」とはオプジーボの事です

標準治療は素晴らしいとは思いますがそれでも効き目がない方もいらっしゃるのは事実

諦めずに他の方法を捜してやってみることも大切なのかもしれませんね

 

約1年前に胆のうがんと告知された65歳の男性

すでに末期状態で肝臓とリンパ節にも転移していました

余命2ヶ月抗がん剤治療すれば6か月との宣告がありました

副作用で辛い思いする事わかっているので何もしないで過ごす方を選択して

抗がん剤治療は望まなかったそうで痛み止めで過ごしていたそうです

そんな時知人からオプジーボの事を聞いてやってみる事にしたそうです

治療を始めた翌月には痛み止めの薬が要らなくなって

余命2ヶ月から1年以上が経った今では転移していたがんもほぼ消失状態で

健康な人と変わらない普通の生活を送っているそうです

 

副作用もない精神的な安定も全部含めて

自分を見つめる時間を作ってくれて最高だと感じられているそうです

 

尿管がんを患いオプジーボを使用された鈴木哲さん(51歳)

2017年1月から治療開始

インフルエンザが流行っている時期にもかかわらず

風邪もひかず8~9月はマラソン出場への練習もして

大阪マラソンでは3時間半切る成績だったそうです

「かゆみ」などの副作用はあったそうですが

だるさや脱毛もなく身体が楽だったそうです

 

sakura

長年の信念の研究に素晴らしい成果がでたのですね

がん患者にとって朗報です

がん自体で死ぬんじゃなくて

治療による副作用や後遺症で体力がつきて亡くなってしまう事が多いんですよね

副作用がなく身体への負担が少ない事が何より嬉しい事です

 

光免疫療法

 

アメリカ国立がん研究所 小林久隆先生

光免疫療法は8~9割のがんに効果が期待できる治療法なのですね

 

詳しくはこちらに記載しています

↓↓↓

世界に誇る日本人・光免疫療法開発、がん研究者小林久隆先生 

 

2018年 日本で治験開始 (頭けい部の患者さん対象)

副作用なし 費用は十数万~数十万

2年後の実用化を目指しているそうです

 

sakura

がんにかかる確率が高い現代 楽にがんをやっつけられたら嬉しいですよね

研究がすすんで早くそんな時代になればいいなって思います

 

 




 



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