健康志向の高まりで漢方が注目されているそうです
注目が集まる漢方の知られざる歴史と進化とは
私もがん治療の時漢方薬処方されていました!それは・・・
読売テレビtenより
漢方薬の原料
沈香(じんこう・ワシントン条約により商業目的の輸入に制限))木の化石
字でわかりますね お香として沈静作用があります 正倉院宝物の中にも入っている
海馬(たつのおとしご) 滋養強壮に効果的
犀角(さいかく・サイの角) 昔はスライスをして子供のはしかの解熱・解毒に使われていた
鹿茸(ろくじょう・鹿の角) 強壮・鎮痛
牛黄(ごおう・牛の胆石) 鎮静・強心
地竜(じりゅう・ミミズ) 解熱・利尿
これらは漢方薬の原料で生薬と呼ばれるものです
江戸時代から代々引き継がれてきた百味だんす(生薬を入れる引き出しが100個ある)なる物が漢方薬局にはあります。それだけ沢山の生薬があるということなのですね^^
それらの生薬を2種類以上組み合わせて作るのが漢方薬なのですね
生薬の組み合わせ・分量は厚生労働省が法律に基づいて定めている処方なのです。自由に組み合わせてよいものではないそうです
漢方医学の伝来
漢方の起源は中国医学、遣隋使によって1400年前に医学書が伝わり、鎖国中の江戸時代に日本独自に発展したものが漢方医学です
西洋薬の考え方は病気を治すことを得意としている
漢方薬の考え方は病気を発症する前に体質を改善して病気を防ぐことを得意としている
胃腸の弱い方には 麻子仁丸(ましにんがん) 胃腸の働きを助ける
植物の根や果実など6種類を調合し煎じ薬(生薬を水で数十分煮出して作る液状の飲み薬)にします 。 良薬口に苦しのようです^^
それぞれ6つが1つの薬として液体の中に溶け込んで初めて効果があるそうです
漢方薬の唯一の欠点は飲みにくい事ですよね^^;
私は小さいころかんが強い(神経が過敏で小さなことにもいら立ったり怒ったりすること)からって小児はりやら漢方薬やら飲まされた嫌な記憶がありますよ^^;
でもその経験があったから大人になって漢方薬がすんなり飲めるのかな ?
明治時代西洋医学が中心となってきていましたので、漢方医学はすみに追いやられていたそうです
保険適用対象の漢方薬は少なくて庶民には手の届かないものだったようです
40年前、漢方の専門医・三谷和男先生のお父さんが保険適用になる何年も前から患者さんの署名を集めて、当時の厚生省に提出するという運動を続けていたそうです。
そうした運動が全国で起きた結果、
1976年健康保険が全面適用されて広まっていったのです
漢方薬が普及した裏側には患者と医師の切実な思いが隠されていたのです
奈良県
漢方薬の発展に大きな役割を果たしたのは奈良県なんだそうです
奈良県・宇陀市 森野旧薬園という日本最古の薬草園が残っています
漢方薬メーカー「ツムラ」
津村重舎氏が漢方薬メーカー「ツムラ」の創業者
ツムラは日本の漢方薬シェアトップのメーカーです
そんなツムラ茨城工場にテレビ初の潜入取材です^^
生薬倉庫は奥行54メートル幅15メートルが6つもあります
中身は 山椒 陳皮(ちんぴ・みかんの皮) 生姜(しょうきょう・ショウガ)など身近な物が薬として使われているのです
約230トンの生薬が保管されていますが約10日分なんだそうです
調合された生薬はタンクの中で成分を抽出して濃縮液になります
そして工程の肝となるのはツムラが独自に開発した
大きさ上まで約12メートル幅約7.5メートルの大きな装置で濃縮液を粉末にするのです
大きな装置の名前はスプレードライだそうです
濃縮液を霧状に上部から噴射してそこに熱風を当てることで液体が乾燥して粉末にします
粉末ができたら固めて錠剤にして改めて砕いて顆粒になっていくそうです
手間をかけるのは水と一緒に飲むとき溶けやすくなるからだそうです
へぇ~凄いなこんな風にしてあの漢方薬が出来ているのですね^^
中国市場へ本格参入されているそうで生薬の8割を中国で栽培しています
中国でもツムラの品質が注目されていてこれからは中国での販売や生産にも力を入れていくそうです^^
中国で生まれた漢方薬が日本で発展してパワーアップして里帰りだそうです(笑)
私のがん治療中の漢方薬
私が子宮頸がんⅢbの標準治療(抗がん剤・放射線)で入院中処方されていたのは、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)というものでした
人参・黄耆・白朮(または蒼朮)・茯苓・当帰・芍薬・川芎・地黄・桂皮という10種類の生薬の組み合わせから構成されたもののようです
10種類の生薬の相乗効果によって、気と血を補い、体力や免疫力や造血機能を高めてくれます
抗がん剤や放射線治療の副作用軽減や芍薬・川芎・地黄・茯苓・桂皮が血液循環を良くして
骨髄機能を高めて貧血や白血球減少を改善する効果があるようです
抗がん剤を受ける前には血液検査が行われます
その数値が低いと抗がん剤治療は出来なくなります
治療を継続させるのにはとても有効な漢方薬だったのですね
さすが阪大!(笑)
十全大補湯ががん治療の副作用軽減のみならず、がんの悪性進展や、再発・転移の予防において有用であると言われているようです
漢方薬も上手に取り入れれば少しは再発不安も軽くなるかもしれませんね勉強せねば^^;
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“今注目の漢方薬の歴史と進化・テレビカメラが漢方薬工場に初潜入!!” への2件の返信
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