驚異の絆・犬と人間の歴史

今年は戌年なので何千年もの間 

人間のパートナーである犬のお話まとめてみました





犬科



獰猛な野生動物犬科には36の種があります

灼熱の太陽にも負けない砂漠の達人 フェネック

極寒の地でも生き生きと跳ね回る 雪のスペシャリスト キツネ

ジャッカル リカオン ディンゴ コヨーテ たぬき ヤブイヌなど

犬の祖先である荒々しいオオカミ そして

犬はオオカミの亜種(種の下の階級)とされていてオオカミ直系の子孫です

犬の起源は



オオカミは何千年もの間中央アジアの広大な草原を行き交っていました

群れを作って狩りをすることに長けていて 

人間の行動に目を光らせていました

それがオオカミと人間が接近するきっかけになったと考えられています

およそ3万年前私たちの祖先は遊牧生活を送っていました 

開けた場所で狩猟採取を行っていたのです

獲物を求めて移動するたびに食事をした跡が残ります 

それを目当てにオオカミが人間に近づいていきました

やがて狩りではなくもっぱら人間から食料を調達する

オオカミが表れたのです

人間との接触が増えるにつれて

警戒心は徐々に消えて人間に慣れていきました

何世代にもわたり人間の近くで生活した結果

いつしか野生のオオカミはイエイヌへと進化したのです

1万5千年前には最古の犬が遊牧民のかたわらで

暮らすようになったのです

人間と暮らすことは犬に利益をもたらしました 

豊富な食料と安定した住処です 

人間にも恩恵がもたらされました

犬は貴重な食料を野生動物から守り 

次第に人間も守るようになったのです 

こうして犬は人間に忠実な番犬となりました

特別な関係の始まりで同時に人間が初めて

野生動物の力を利用した時でもあります

そして犬と人間との長い生活への幕が開いたのです

世界最古の犬 イエイヌ モンゴリアン・バンホール

(バーニーズマウンテンドックに似ていますね)



モンゴルの遊牧民を何千年も守ってきた番犬 

今は絶滅寸前だとか

モンゴルの人達は人間と同じ精神を共有していると信じて

死んでしまうと神々に近づけるように山の頂きに埋葬するんだそうです



アイコンタクト



古来から従順ではありません

その祖先は獰猛な野生のオオカミの直系の子孫なので

犬は人間とアイコンタクト(目と目を見合わせる)ことを通じて絆を結ぶのです

犬の名を呼べば目を合わせてくれることで人間は犬への愛着を感じ

犬は人間をより大切にしようと感じます

生後6週間の子犬でも人間と90分間過ごすだけで一生の絆を築くのです

今でも犬の躾にはアイコンタクトはとても大切です

イエイヌ



私たちが可愛がっている犬の事 

生物学的にはイエイヌと呼ばれています

現在世界には5億匹を超すイエイヌがおります 

400品種以上いますがその遺伝子の99.8%がオオカミと同じです

全ての犬は独立した種ではなくオオカミの亜種(種の下の階級)とされています 

野生の遺伝子を残しつつ犬は最良の友となっています


犬の進化



人間によって犬に手を加えようとする動きが始まったのです

1万5000年の間犬に求めてたのは働くことでした

2000年前から単なる働く犬ではなく仲間であると気づき

暖かい部屋に招き入れたりもしました

働き者の犬の仲間から従順で攻撃性のない犬を選択し

品種改良を何世代も繰り返した結果

特徴的な犬があらわれるようになったのです

耳が長くなったり、鼻が短くなったり

数百年の内に400品種を超す犬種を誕生させたのです

犬は地球上でもっとも多様な哺乳類となりもっとも繁栄した種なのです

品種改良を繰り返した結果

グレートデンなどの超大型犬から小さなチワワまで

もっとも大きさに幅のあるものにもなりました

21世紀の犬は人間が愛情をそそぐようになり家族の一員となっています

働く犬から愛らしい犬へと変化してきているのですね

それでも働く犬達も増えてはいます 

警察犬 盲動犬 聴導犬 麻薬探知犬 ガン検知犬など様々な使役犬がいますね

走りのスペシャリスト サルーキ

アラビア半島の砂漠では何千年も前から

遊牧民のヴドウィンが暮らしてきました

過酷な環境で生き抜くのには野生動物を食料にしなければいけません

しかし野ウサギなど足の速い動物を捕えるのには人間だけでは不可能です

そこでサルーキを狩猟に使いました 

過酷な生活の中サルーキが捕った獲物を

分け合って生き延びることができたのです

何千年にもわたりヴドウィンの人々は品種改良を繰り返してきたのです

サルーキ世界でもっとも古い猟犬で6000年以上前にはすでに今の姿に進化していました

足が長くスリムな体型をした者同士を積極的に交配して

何世代も時を重ねるうちにサルーキの身体は研ぎ澄ませれて行きました

走るスピードも徐々にアップしやがて現在の姿へと変貌をとげたのです

砂漠で狩りをするのには特別な能力が求められます

60キロで走る車の後をトップスピードで3キロ以上も走れる犬はほとんどいません

サルーキは地球上でもっとも走りの早い犬種の一つです

鋭く長い爪がスパイクシューズのように砂をとらえて走ります

頭の形も空気抵抗を受けにくいように細長くなっています

ダブルサスペンション・ギャロップという走り方

4本のすべての足が2度地面から離れるのです

1度めは身体が最大限伸びたとき

2度目は4本の足が集まったとき

このテクニックのおかげでオオカミよりも速く走る事ができるのです

スピードと持久力も兼ね備えています

犬を狩猟に使う事は文明における大きな進歩でした 

それまで手の届かなかった獲物が捕れるようになったのです

人間の世界は広がり新たな土地に進出できるようにもなりました

犬は家族の一員として人間に利益をもたらしたのです

 

雪のスペシャリスト・カナディアン・エスキモードッグ


8000年前 私たちの祖先は新しい土地へと進出していきました

すでに犬は番犬や猟犬として活用されていました

ただし極寒の地では雪が行く手を阻みます

人間は犬に受け継がれたオオカミの能力を活用しようとしました

オオカミは雪の中でも簡単に移動できるように進化しました

オオカミのこの能力を犬が発揮できれば人間はより遠くへより速く移動できます

犬が未開の地へと人間を導いたのです

古代の犬種 カナディアン・エスキモー・ドッグ 

そりを引くために育てられた12の犬種の1つです

群れを組んでそりを引くと1トンの重さでも引っ張ることができます

スピードは最速で時速30キロで持久力も抜群で

8日間で1600キロの距離を移動することが出来ます

アメリカ北部モンタナ州の山間でカナディアン・エスキモー・ドッグが飼育されています

カナディアン・エスキモー・ドッグの外見はオオカミとよく似ています

人間の傍で氷点下40度の世界でも働けるように進化を遂げました

極寒の環境でも生きられるように適用しています

がっしりとした体格 そして分厚い毛皮です 

外側は太いしっかりした毛で覆われ

内側は柔らかくふわふわした毛で暖かい空気を逃がさず

寒さから体を守っています

耳は小さく毛でびっしりと覆われ 身体の熱が失われるのを防いでいます

祖先のオオカミと同じように群れを組んで行動します

そりを引くことの成功のカギはチームワークです

チームの中には一匹ごとに決まった役割があります

先頭に年長のリードドッグをつないで列がみだれないようにします

その後ろにスイングドッグ そりにもっとも近い場所にはホイールドッグ 

一番体力のある犬をつなぐ

厳格な序列が存在します

そりに繋がれると走り出す体制になるのです
 

 

怪力スイマー ニューファンドランド

水中でたった一頭で1トンを運べる犬 

大きいのでクマに間違えられるとか^^;

でも人間に対する忠誠心があり優しい性格です

カナダのニューファンドランド島から名前をつけたそうです 

泳ぎの名人

漁師たちは何世紀のもの間ニューファンに魚を取る網を引かせてきました

肺はひときわ大きく、身体を覆う毛は水をはじきます 

発達した足のみずかきを巧みに操ります

重いボートをひいて泳ぐパワーも兼ね備えている 

おぼれた船乗りを助けたという伝説もある

何千年ものあいだ犬と人間はチームを組んで歩んできました

犬は人間を守り 人間の為に狩りをし 運送の手段となりました

さらに人間はかつてないスケールで文明を発展させる犬の活用法を思いつきました

 

牧場の守護神 ボーダーコリー

およそ1万年前私たちの祖先は農地を開拓して牧畜をはじめました

農地が拡大するにつれて家畜の群れをまとめ守る必要がでてきました 

そこで犬の出番です

犬に備わったある本能を活用しました

牧場の牛は広大な敷地を自由に動き回ります 

カウボーイは牧草地に導かないといけません

それには犬の働きがかかせません 

人の5人分の仕事をこなします

ボーダーコリーがオオカミから受け継いだもの

利口な犬種 高い知能と記憶力が備わっているのです

賢い犬だけ選んで何代にもわたって品種改良を繰り返し

訓練によってさらに高められてきたのです

牛の足に噛みついて群れを一カ所に集めていきます

自分より40倍も大きな牛です勇敢でないとできませんね

もう1つ受け継いだもの

俊敏で子犬の頃から牛に向かっていき

牛にけられて出血しても止まればすぐに動き出すタフさ

本能的な行動が受け継がれたのです

いいパートナーになるためにはいつも一緒に行動することが大切なようです

犬の活用が文明を大きく発展させていったのです

犬は私たち祖先が初めて飼いならした野生動物です

それで牛や馬や羊などを家畜にすることができたのですね

オオカミと人間の接触がなければ今犬はいなかったのかもしれませんね

人間も過酷な環境を生き延びることもできなかったかもしれません

可愛い犬達と出あえて幸せです^^

我が家の歴史



20年近く前ゴールデンレトリバーの女の子と出会い

ゴールデンの魅力にはめられてしまい以後ゴールデン一筋

ドッグショーにハマり、ブリーダーにまでなってしまいました^^

人が大好きで番犬にはならないけど^^;

癒し犬です


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