最新研究で分かったんだそうです!
なんか嬉しい😓
人の名前が思い出せない、何を取りに来たのか、何しようとしたのか忘れる、なんてあったりして、ヤバいなって思ったりしますよね💦
そんな思いを払拭してくれるような内容です😊
「安心」より岩立康男先生のお話です
脳寿命をのばすにはどんどん忘れなさい
「忘れる脳力」と言う本を執筆されています
忘れる事は悪い事ではない
最近の脳科学の研究によると
・忘れる事は脳の為に必要で大切
・脳がしっかり働いているからこそ、忘れる
という事が分かって来たんだそうです
脳は忘れる器官で、忘れないと記憶できない
脳に忘れる機能が無いと
脳の容量がいっぱいになってしまって
新しい情報を記憶する余地が無くなってしまう
忘れてこそ、脳の容量に空きが出て、新しい情報を記憶することが出来るようになるのですね
忘れやすいのは「エピソード記憶」
記憶には「陳述記憶」と「非陳述記憶」があります
陳述記憶(言葉で表せる記憶)
・エピソード記憶(出来事に関する記憶)
例 昨日の昼食の内容、読んだ本の内容、友達との会話など
年を取って「物忘れが増えた」と言う時の記憶の種類は
ほとんどがエピソード記憶なのです
・意味記憶(普遍的な知識や概念)
例 レモンは酸っぱい、1+1=2である、猫はニャーと鳴くなど
生活の中で感覚的に知っている事で、人の根幹をなす
人生観や世界観のかなりの部分が、意味記憶の蓄積で作られています
年を取ると、エピソード記憶が失われやすくなる一方
意味記憶は失われにくく、むしろ蓄積して
若い頃より圧倒的に多くなります
意味記憶は、無意識のうちに行動をコントロールしていて
これを「知恵」と言い換える事が出来るのです
非陳述記憶(言葉で表せない記憶)
・情動記憶(情動の起きやすさに関する記憶)
例 喜びの記憶、怒りの記憶、恐れの記憶など
・手続き記憶(動作に関する記憶)
例 自転車の乗り方、箸の使い方、楽器の弾き方など
非陳述記憶は、言葉を介さずに
無意識のうちで働くもので、一度得たら
ほぼ一生忘れることはなく、蓄積していきます
年と共に忘れやすくなるエピソード記憶は
他の3つの記憶に比べると
生きるのに必須ではありません
スマホを活用したり、メモや記録を取る事でもカバーできます
「物忘れが増えた」と落ちこむ必要は全くないそうです😊
良かった😊安心した(笑)
病的な物忘れの特徴
認知症の発症などによる病的な物忘れには注意が必要
夕食に何を食べたのかを忘れる事は心配ないが
夕食を食べた事自体を忘れるのは危険!
情動記憶に関連して、短期間のうちに
怒りっぽくなるなど
性格が変わったようになるのも要注意だそうです
自分が行っていた業務が分からなくなることも危険な兆候
自転車の乗り方やご飯の食べ方など、もっとも失われにくい
手続き記憶までわからなくなったら重症で
脳の重大な病気が潜んでいる危険性があります
早めの受診が望ましい
脳寿命をのばす生活術
きちんと食べてしっかり眠ろう
脳に必要な栄養素は
たんぱく質・脂質・糖質で
バランスよく摂取することが脳にとっては重要
記憶はたんぱく質で出来ている
脳のネットワークで電線のような役割を果たす
ニューロン(記憶情報を伝える神経細胞)は
複雑に繋がり合って情報をやり取りしています
そのつなぎ目であるシナプスでは、神経伝達物質が行き来して
情報が送られています
シナプスが強化されると、情報の伝達力が高まり
脳の働きが良くなります
シナプスの強化は、シナプス自体が大きくなったり
神経伝達物質が増えたり、それを受け取る受容体が増えたりします
これらのためにも、材料となるたんぱく質が必要となります
たんぱく質は、卵、魚介類、肉類、大豆製品、乳製品などで摂取
目安は、成人は毎食20g前後摂取する必要があります
いろいろな食品を組み合わせて、十分なたんぱく質を摂りましょう
脂質
細胞膜の材料として欠かせない大切な成分
脳の細胞は、突起が非常に多いため、細胞膜の表面積が広く
脂質の必要性が他の細胞より高いのです
細胞膜の成分として重要なのが
「オメガ3系不飽和脂肪酸」です
イワシ、アジなどの青魚、マグロ、サケ
菜種油、エゴマ油、アマニ油などの植物油に多く含まれています
魚はたんぱく質と オメガ3系不飽和脂肪酸 が同時に摂れるのでおススメ
糖質
糖質(ブドウ糖)は脳のエネルギー源
全身で使われるブドウ糖の25%が脳で消費されます
甘いお菓子やジュースなどの摂り過ぎはよくありませんが
脳の為には、ご飯などの主食を中心に適度の糖質を摂取しましょう
睡眠中は脳のお掃除タイム
起きて活動している間、脳のニューロン(神経細胞)は
活発に働いていて、脳内には老廃物が溜まります
認知症の原因物質の1つである「アミロイドβ」も
老廃物の一種です
老廃物の処理は睡眠中にしか行えません
記憶の定着も睡眠中に行われます
睡眠が足りないと、脳には老廃物がたまり
脳寿命の短縮や認知症にも繋がってしまいます
大規模調査では、死亡リスクが最も少ないのは
7時間睡眠だそうです
寝る時間だけでなく、質もよくすることが大切
決まった時間に起きて朝食をとり
日光を浴びる事や、日中に適度な運動をすることで
睡眠の質が高まります
運動
「少し息が弾むけれど心地よい」と感じる強度の運動で
自分が楽しんで無理なく出来るものなら何でもよい
速足で歩く・ウォーキング・ジョギング
サイクリング・水泳など
ハードすぎる運動は、ストレスになり脳には良くありません
脳への効果
・脳を守る物質の分泌が高まる
・新しいニューロンの生成が促進される
・脳の慢性炎症を抑える物質の分泌が高まる
・喜びの感情を生む脳の部分が活性化し、不安やうつ気分の改善に役立つ
・認知症を招く要因である糖尿病の予防・改善に役立つ
ボーッとする時間を持つ
何かに集中したら、一息入れてボーッとする
しばらくボーッとしたら、次の事に集中する
と、メリハリをつけるのが、上手な脳の使い方で
脳寿命をのばすのにも役立ちます
ボーッとする時間も大切にしましょう
嫌な記憶を早く忘れるコツ
嫌な気持ち、不安、恐怖、怒りなどのネガティブな情動が起こると
脳では「ノルアドレナリン」という神経伝達物資が分泌されます
その働きによって嫌な記憶は脳に刻まれやすいのです
人間が社会で生きていくための防衛本能です
一定の期間忘れないのは当然ですが、輪をかけて
嫌な記憶の忘却を阻むものがあります
嫌な記憶について検討する行為です
例 「不愉快な事を言われた」
「なぜあんな事をいわれたのだろう ?」
嫌な記憶を何度も詳細に思い起こすため
かえって強く脳に記憶されてしまうのです
何度も思い出して考えている事自体が脳へのストレスとなり
脳寿命を縮める事に繋がってしまいます
嫌な記憶を早く忘れるには
その事について「考えない」ようにすることが1番
1週間前に感じた嫌な事を今思い出すことはできますか ?
人間はだいたいのことは1週間もすれば忘れます
これは脳の忘れる力のおかげなのです
考えても仕方のない事は、あまり思い悩まず
自然に忘れるのを待ちましょう😊
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