がん細胞由来のエクソソームの分泌を抑制すれば転移は防げる?!

      2020/12/03

エクソソーム(Exosome)という単語聞いたり見たりしたことはありますか ?

私は初めてで興味深く記事を読んでしまいました^^

このエクソソームを抑制できればがんの転移を制圧できるんだそうです。

がん患者にとって一番の不安は転移ですから

それが抑制されるようになったら本当に嬉しい事ですよね。




エクソソーム

 

がん細胞由来のエクソソームはがん微小環境の形成や腫瘍免疫、

転移前ニッチ形成など、がんの進行・転移に関わる因子として現在注目されています。

 

エクソソームは2007年に発見

細胞は意志があるからこそエクソソームを使い情報交換(会話)し、

その細胞の意志により免疫の上げ方を工夫したり、

他の細胞に変化したり同化しようとするのだそうです。

 

国立がん研究センター研究所でこの分野の研究をされてきた

東京医科大学 落谷孝弘教授のお話です

ホリスティック医学(人間をまるごと全体的にみる医学)を提唱

 

著書

「がん」は止められる:指令物質をコントロールする医療革命

細胞たちは微小物質エクソソームで会話していた

細胞から発せられ、細胞どうし、臓器どうしのコミュニケーションを担う物質

「エクソソーム」。

そのメカニズムの究明は、「がん転移」の秘密を明らかにし、

新次元のがん治療へ道を拓いた。

さらには健康維持・あらゆる医療への応用…。

革命的な人体サイエンスの最前線に迫る!

 

エクソソームは細胞から放出される泡のようなもので

直径1万分の1ミリほどの大きさで

細胞どうし、臓器どうし会話するメカニズムを担う物質

 

人間の体の中で細胞や臓器は個別に働いているのではなくて

エクソソームを介してお互いに情報を交換してネットワーク化されているんだそうです

 

がん細胞は正常細胞よりもエクソソームの分泌量が多い傾向にあるそうです

 

大阪大学 産婦人科では

エクソソームを用いた「卵巣癌」に対する新規治療開発の研究が進められているそうです

マウスを用いた実験において、siRNA封入エクソソームが癌組織へ優先的に取り込まれ、

生体内での腫瘍増殖抑制および予後を改善する事を確認されたそうです

本研究が腹膜播種根治に向けた新規治療開発の礎となり、

いつか卵巣癌患者さんのお力になれるよう、

今後も臨床診療と共に卵巣癌の研究をされていかれるそうです。

 

※腹膜播種とは

胃や腸などの臓器とお腹の壁の内側を覆っている薄い膜を腹膜といい、

癌の腹膜への転移を腹膜播種といいます。

癌細胞が種が播かれたようにお腹の中に散らばることから付いた名称です

 

エクソゾームは血液に乗ってがん細胞へと向かい

到着すると静かに薬を取り出して、薬が効けばがん細胞を内部から壊せるのですね

卵巣がんのように身体の奥深くにあるがんや

他の種類のがんでも薬を確実に届ける足掛かりとなるかもしれないそうです

 




 

がんの転移のしくみ

 

がんの転移先の組織に向けてエクソソームが放出されます

転移先に着地したエクソソームは

メッセージカードであるマイクロRNAを発動させて

がん細胞が定着しやすい環境をあらかじめ作るのだそうです

そして後からやってくるがん細胞を誘導してこれを受け入れます

 

人の身体の中でこんな事が起こっているなんて驚きであり

不思議であり複雑で難しいものですね^^;

 

※マイクロRAN 血液や尿から採取できるが劣化が早くて見つけにくい。

人の遺伝情報には2300種類ものマイクロRANがあって

遺伝子全体の3分の1を制御しているのだそうです

サイズは小さくてもパワーは強烈で

特定の遺伝子の発現を阻害抑制することで

人体を構成するたんぱく質分子の生産を止める事ができるそうです。

 

認知症治療にも使う研究も進行中のようです。

1部のマイクロRNAには腫瘍の発達を

抑える役割があることが分かっているそうです。

 

マウスの実験ではエクソソームの分泌を止めると転移しなくなったそうです

 

最近では、がん細胞由来のエクソソームの分泌を抑制することが

新しいがんの治療法になると注目されています

 

がん治療の面から言えば

抗がん剤のようにがん細胞と同時に正常細胞を攻撃しないですんで

がん細胞に耐性を持たせることもないのです

 

エクソソームの研究がもっと進み

がん転移の不安を解消できる日が1日でも早く来るといいな~^^

 






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