新型コロナウイルス感染症とがん患者の不安

4月23日女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスに感染し肺炎で亡くなられました

岡江さんは初期の乳がんで手術を受けてその後放射線治療を受けられていたと知った時

ほぼ同年代ですしがん治療中の私にとってはものすごくショックなものでした

 

新型コロナウイルスとがん治療

 

日本放射線腫瘍学会のお話

早期乳がん手術後に行われる放射線治療は体への侵襲が少なく

免疫機能の低下はほとんどきたしません

現在の所乳がん手術後の放射線治療が新型コロナウイルス感染症の重症化を招くという科学的根拠もありません。

と言われています

 

がんにも多くの種類があり治療法も多様で

患者個人の全身状態も異なります

なのでがん患者全員が同じように高いリスクがあるとは言い切れないそうですが

ある程度は高いとは考えられるそうです

 




 

重症化しやすい患者さんのデータ

 

・肺がんやがんの肺転移を伴う

・血液の腫瘍

・全身状態が悪い

・最近科学療法を受けた

・白血球が減少している

などがあげられています

 

sakura

私の場合肺自体ではないけど肺の近くに放射線当てているので心配はあります

コロナ関係なく晩期(照射終了後3か月以降)に出現する副作用として

肺炎の症状(咳、熱、息苦しさ)が出る事もあるそうですから^^;

 

もしそんな症状がでたらコロナでなのか ? 区別はつかないかもしれないです

病院に電話してどうすべきか聞くしかありませんね^^

 




 

重症化の兆し

 

元小樽市保健所長 外岡立人医学博士のお話です

 

肺炎の症状 咳 熱 息苦しさ 胸が痛む

 

新型コロナウイルスによる肺炎の特徴は重症化すると気管の最末端にある細気管支が

炎症で生じた滲出物によって詰まることにあります

その結果肺胞まで酸素を送りにくくなり息苦しさを感じるわけです

普段通りの生活をしているだけで息切れを起こしたり

倦怠感や疲労感を覚えるようなら危険なサインと考えるべきでしょう

 

いきなり呼吸困難に陥ったように見えても

実はゆっくりと進行していることに気が付かないそうです

 

私たちは食べ物を口にする瞬間息を止めていますが

呼吸困難を起こしていると息苦しくて飲み込めないのです

自分で自覚できないまま食欲がないと感じてしまうのですね

 

血中酸素濃度90%以下はかなり危険な状態

家庭には指先につけて酸素濃度を測る器械はないから数値はわかりませんが

他に判断出来ることもあるのです

 

・心拍数も判断材料 (血圧計で計測可能ですね)

血中の酸素濃度が低下すると交感神経が優位になり

心臓の動きが活発になって脈も速くなります

安静時成人の心拍数はおよそ65~85

頻脈の場合は110~120以上の3桁になります

 

チアノーゼ 唇や指先が紫色に変色する時も低酸素状態なのです

 

がん患者への影響

 

4月21日 582人のがん患者さんと家族へのアンケート結果

・がん治療や手術において影響を受けている 21.2%

・まだ影響を受けていないが懸念している  57.4%

・その他 21.4%

 

sakura

私の場合は大学病院で3月中頃から4月いっぱいまで放射線治療を外来で受けていましたが

治療への影響はほとんどありませんでした

4月に入った頃だったか外来での放射線治療は午前中のみとなったくらいです

 

手術は急がなくてもいいものは遅らせてはいるとは聞きますね

病院によっては乳がんの手術はしてくれても乳母再建は後回しになるとかで

同時にしてくれる病院を探さないといけなかったりもあるようです

 

気を緩めずコロナを意識した生活を送っていくしかありませんね^^;