重度の脳梗塞からの回復 14歳少女の脳に起きた奇跡
現在彼女は自分の足で歩いて友達と笑い合って楽しい学生生活を送っています
彼女の脳に何が起こったのでしょうか ?
mr.サンデーより
脳は諦めない
1年前、中学1年13歳の時に突然襲ってきた脳梗塞
14歳少女の右側の脳ほぼ半分はまったく機能していない右脳全体が壊死
手術した医師は助かったとしても植物状態に近い状態になると予測していました
しかし
奇跡の回復があったのです 「生きたい」という思いがあれば
脳は決して諦めないのですね
小学生から始めたカーリングでオリンピックに出るのが夢だったそうです
2017年10月21日の試合でストーンを投げた時
頭が銃で撃たれたようにバーンとなって激しい痛みに襲われたのです
大学病院へ緊急搬送
助かるか助からないは五分五分一生寝たきりの可能性もあるというものでした・・・
右脳の2/3の近くに脳梗塞が広がりその機能を奪っていました
生きている事が奇跡のような状態だったのです
RCVS(可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群)
極度の緊張・入浴・排便などで脳血管が収縮して激しい頭痛が起こります
20~50代に多く10代での発症は極めて珍しいそうです
主治医の信州大学脳神経科の花岡吉亀医師も
今までの経験上初めてのケースだったようです
頭蓋骨の一部を外して脳の腫れた部分を切除という厳しい手術だったのです
意識は戻らないと覚悟はしていたお母さんは彼女の指が動くのを見たのです
手を握ると握り返してくれたのです
そしてここから戦いが始まったのです
人間の体は左脳が右半身 右脳が左半身の運動や感覚を司っています
右脳の機能を失った少女は一切左半身を動かせなくなりました
左側の視覚が欠損して顔の向きが右になってしまうのです
自分の左側が意識から消えてしまう
発症から19日目
見た感じは普通に手におにぎりを持って食べていますが
おかずが入ったお皿の左半分は食べていません
右脳にダメージを受けると
左半側空間無視とい症状がでるのですね
目にはお皿全体が映っていても脳の中では右半分しか認識できないそうで
それをおかしいとも思わないんだそうです
なので半分残っているという感覚は一切ないんだとか
リハビリ
鏡を使ったリハビリが行われました
動かせる右手を鏡の中に写すことによって
左手が動いていると脳に思い込ませる訓練です
その時本当の動かない左手にも刺激を与えます
そして脳に新たな回路を作り出すのです
それにはすごい集中力が必要とされるのです
でも若い脳の順応力は凄まじく
発症から42日目(2017年12月1日)
動かなかった左手が動いたのです
「左手は生きている」と
「新しいルートを脳が探している」んだと
46日目
左足も動くようになりました
少女の意志で左側も動くようになったのです
発症から3か月
杖もなく歩けるほどになり
医師が驚くほどの回復ぶりとなったのです
4ヶ月目には友人のサポートを受けて学校へ復帰
そしてカーリングにも復帰です^^
少女の脳に何が起こっているの ?
脳の動きを見てみると
まひしていない右足を動かすと左脳が反応
まひが残る左足を動かすと左脳が反応しています
壊死した右脳の分を左脳が補ってくれているのです
新たな挑戦
体の半分が動かなくなると浮かぶことすら難しいのですが
リハビリチームの先生方がサポートしてプールに
右手だけでクロール 泳いでいる内に左足もかすかに動き出している
5m泳げたから次は25mと 25mに及ばずとも沢山泳げていました
脳は新たなルートを捜しているのです
「諦めない」人がそう強く願った時
「脳は物言わず答えてくれている」のですね
もちろん夢来(ゆな)ちゃんの前向きな気持ちがあってこそです
これからも色んな事に挑戦して 若い脳も成長してくれたらいいなって思います これからも奇跡が続いてくれますようにと願います
若くてもそんな事があるんだとビックリでした
RCVSなんて病気も知らなかったです ごく稀にあることなんですね