最新がんゲノム医療は究極の個別化治療です
近い将来がんは最初に遺伝子を調べて治療するという時代にはいるかもしれません
VOICEからの情報です
がんゲノム医療
遺伝子・ゲノムとは体の設計図に関係する配列です
人の細胞の中にはらせん状の形をしたDNAがあります
DNA = デオキシリボ核酸
30億にのぼる塩基配列 ↓ があり
その配列がかわっている所が遺伝子変異で異常な細胞が元となったのががんなのですね
がんは遺伝子のエラーである
どういう遺伝子の異常に基づいてがんになったのかを知る事が出来れば
適切な薬を使う事が出来るのではないかという試みが始まっています
近い将来がんは最初に遺伝子を調べて治療するという時代にはいるかもしれません
がん化に関わっている遺伝子は100種類判明しているそうです
今までの抗がん剤では通常の細胞にダメージを与えて吐き気や脱毛などが起こってしまいます
がんにピンポイントに効く薬がありうまく使うには遺伝子の解析がまず必要となります
がんゲノム解析
厚生労働省はがんゲノム医療中核拠点病院を全国11か所選定し実施
国立がん研究センターの中央病院・東病院 北海道大、東北大、慶応義塾大、東京大、
名古屋大、京都大、大阪大、岡山大、九州大の各大学病
ゲノム解析のみ約100万円
1部で公的保険が使える先進医療で実施の予定
解析後の治療は別に費用がかかります
変異が見つかるのは5割だそうです
その内で薬が見つかるのが1割なんだとか
多くの人に適切な治療薬を見つけることが今の課題だそうです
がんゲノム医療は欧米などが先行し広く普及しているそうです
日本は数年前から一部の医療機関が臨床研究や自由診療として実施していたそうですが
国の体制が遅れているようです
♥追記 2019年6月より
効果
ある肺がんの患者さんはどんな薬を使っても効き目がなくがんも小さくならずに
主治医の勧めでがん細胞の遺伝子変異を調べるゲノム解析を受けました
その結果HER2という変異が見つかりました
胃がんや乳がんでは知られている変異のようですが肺がんでは珍しいようです
肺がん患者の1~2%に見つかっているようです
この変異を持つ患者を対象にした新しい薬の臨床試験に参加することにしました
投与1年後にはがんが小さくなってきました
自分の遺伝子変異に合った薬の投与で髙い治療効果が表れたようです
高額
遺伝子変異に合った薬が保険適用されない場合もあるようです
おなじ遺伝子変異でもがん種によって効くかどうかもまだわからないそうです
公的保険を使わない自由診療で自分に合った薬を使う事は可能ですが
月数十万円かかる事も可能性としてあるようです
自由診療とは厚生労働省で適切な薬か効果はあるのかなど認められていないというものなのです
認められて初めて治療法や薬は保険適用となるそうです
臨床試験は製薬会社が保険適応の審査を通すために調べているものなので
製薬会社が治療費の負担をしてくれるようですので高額にはならないかもしれません
ゲノム解析で治療の選択肢が増えた一方で「治療費」という現実的な問題もあるのですね