医療の進化が命を救う
がんは、わずかな知識の有無で運命が変わってしまうから
新しい情報や正しい治療でがんを知ることが大切だそうです
健康カプセル!ゲンキの時間より
日本人の死因(2021年厚生労働省)
1位 がん
2位 心疾患
3位 老衰
がんの罹患率
男性 3人に1人
女性 2人に1人
がんで死亡(2021年厚生労働省)
4人に1人
がん治療の3本柱である
手術 放射線 抗がん剤の最前線治療とは ?
手術の最前線
小柄な日本人に合わせた初の国産
実証実験中 遠隔操作手術
約30キロ離れた場所を光回線でつなぎ
hinotoriの遠隔操作の実験が行われ、成功したのです
遠隔から習熟した先生が良い手術を提供するシステムができます
ロボツト手術の欠点は ?
触った感じがわからない
しかし、高画質な画像の視覚情報で
触覚がない事は大きな問題ではないそうです
課題はありつつも今後の進化に期待ができそうです
そもそもがんとはどんな病気なのか ?
東京大学大学院医学系研究科
総合放射線腫瘍学講座 特任教授
医学博士 中川恵一先生のお話です
一言で言うとがんは一種の老化
とりわけ遺伝子の老化と言える病気
細胞は毎日死んでいきます、死んだ細胞を補う細胞分裂は
毎日数千億回行っています(遺伝子のコピー)
必ずミスが起きてしまう
細胞の増殖に関係するような
遺伝子のコピーミスによって生まれる死ななくなった細胞が
「がん」
長く生きているとコピーも多くなります
日本が世界で一番長生きは、がんが増えやすい、
ということになるのです
がんは国民病と言えるそうです
遺伝はがんの原因の5%
酒、たばこなどの生活習慣とかが大事
ステージの分け方(大腸がんの場合)
ステージ0 上皮細胞にとどまり、リンパ節への転移がない
ステージ1 がんが広がり筋肉層でとどまっている
ステージ2 筋肉の層を超えて広がっている
ステージ3 リンパ節の転移が見られる状態
ステージ4 がん細胞が血管に入り込み、血液にのって、全身に広がっている状態(転移)
大腸がん(5年生存率)
ステージ1 約95%
ステージ4 約20%
放射線治療の最前線
保険適用で可能ながん
乳がん 子宮頸がん 肺がん 食道がん 頭頚部がん 前立腺がんなど
放射線治療の大きな課題
事前にCTでがんの位置を撮影、その画像をもとにして
照射中に呼吸などの動きでがんの位置がずれる事を想定し
放射線の照射範囲をがんの周囲10~20ミリの
のりしろをつけて照射します
そのためがんの周囲の健康な組織にも影響を与える恐れがありました
ある技術によって放射線の照射範囲
がんの周囲3ミリにまで狭める事に成功したのです
精度アップで治療期間も短縮
がんを狙い撃ち MRリニアック
放射線治療装置「リニアック」とMRIを合体させた装置
2022年2月に書いた記事にありました! ! 👇
放射線を照射している最中
リアルタイムで患者の体内をMRIで観察し
放射線が当たっている所を確認できるのです
がんに高い線量が当たるようにセッティング
ピンポイント照射が可能になったのです
身体の中が従来のCTよりもよく見えるので正確に照射ができるのです
身体への侵襲が少なくて、かつ効果の高い治療が出来るようになった
1時間ほどで治療は終了
ピンポイント照射の利点
従来は分割照射で健康な組織を守るために
少ない線量で数十回照射でしたが
この治療は、1回に当てる放射線の量を増やすことで
分割照射の回数を減らせるので
通院回数も減らすことに繋がるのですね
前立腺の患者さんのMRリニアックの照射は5回で終了されたそうです
😓私なんて再発治療で30回の放射線治療を通院でしましたよ・・・
5回で終わるなんて画期的です! !
放射線治療は効き目に個人差があるそうです
ごく一部の人には効かない場合もあるそうで
治療したにもかかわらず効果がでない人もいるそうです
へぇ~知りませんでした😲
がん細胞にだけ放射線を100%集中できたら
正常な細胞のダメージはない
現段階では100%実現されていないが
それに近い所まで来ているのだとか
正常細胞がダメージ受ける事で後遺症として出てくることはありますね
子宮頸がんだと、膀胱炎や直腸炎などが晩期に起こったりしますね
放射線治療は99%が保険で受ける事が出来ます
前立腺がんのピンポイント照射の治療費は
5回照射 医療費全体で60万円
3割負担で約20万円
高額医療費制度を使えば半分くらいに抑えられますね😊
私の30回の放射線治療費は👇に記載しています、参考まで^^
抗がん剤治療
免疫チェックポイント阻害剤
従来の抗がん剤はがん細胞を直接攻撃
免疫チェックポイント阻害剤は、自らの免疫細胞を活性化して攻撃
保険適用で可能ながん
非細胞肺がん 頭頚部がん 胃がん 食道がん 尿路上皮がん
メラノーマ(悪性黒色腫)など
新薬「ニボルマブ」(オプジーボ)について
抗がん剤治療のスペシャリスト 日本医科大学 武蔵小杉病院
腫瘍内科 教授 医学博士 勝俣範之先生のお話です
京都大学名誉教授の本庶佑先生が世紀の発見
ノーベル医学・生理学賞受賞
がん治療に画期的な治療となっている
免疫細胞表面の分子PD-1の働きによって開発されたのが
抗がん剤「ニボルマブ」
体内にはウイルスやがん細胞を攻撃退治する
キラーTという免疫細胞がいます
そのキラーTの表面にあるのが PD-1
PD-1 は他の正常な細胞を攻撃しない為のブレーキの役割があります
PD-1 はがん細胞とくっつきやすい性質があることも分かっています
がん細胞を攻撃するキラーT細胞ががん細胞を
攻撃しなくなるという厄介な性質が判明
そこで本庶先生は考えられました
ならば PD-1 とがん細胞がくっつかないようにできないか ?
そうすればキラーTががん細胞を攻撃できるようになる
その考えのもと、がん細胞とキラーT細胞の結合を阻止する
ニボルマブの開発に成功されました
免疫活性化でがん細胞を排除できるようになったのです
非小細胞肺がんステージ1の方
手術後リンパ節に転移、腫瘍が大きくなったので
通院でニボルマブを3週間に1回点滴
ほかの抗がん剤との併用で1年ほど投与
リンパ節の腫瘍が縮小する効果があった
ニボルマブの画期的な効果は
皮膚のがん、メラノーマ(悪性黒色腫)に有効だったのです
メラノーマは今までひとつも抗がん剤が効かない
やっかいな病気だったそうですが
ニボルマブが効果あり
世界で初めて悪性黒色腫に保険適用されたそうです
課題
100%効くような夢の薬ではなく
肺がんでは効果がある人は全体の2割程度
すべての人に効果がある治療薬ではないそうです
効果がでた人はがんが完治された例もあるそうです
効果の個人差は日々研究が進められているようです
副作用もある事には注意が必要
誰でも気軽に処方ができるようなたやすい薬ではない
専門施設・専門医によって処方されるべき薬なんだそうです
😓間質性肺疾患という副作用が報告されているそうです
どんな抗がん剤でもがんを完治させることは
基本的にないと京都大学名誉教授の和田洋巳医師は仰っていました
ある内科医さんは、抗がん剤の目的は
がんの増殖を抑制する事だと仰っています
抗がん剤の効き目がない時、次々と違う種類の抗がん剤を
続ける事は怖い事だと、私は思っています😓
抗がん剤の副作用は全身に及びますものね・・・
しんどくなったら止める事を選ぶかもです・・・
がんを知る事が大切、がんはわずかな知識の有無で運命が変わってしまう
子供たちは学校の授業でがんを習い始めています
京都市の命のがん教育 4年前に書いた記事がありました 今じゃ京都だけではなくて多くの地域で そんな授業がされているのかもしれませんね
新しい情報を得て、正しい治療を受ける
今日のテーマは大人のがん教育になるようです😊
😊勉強になりました
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