人間ドックなどで3分の1の方が脂肪肝と診断されているんだそうです。
脂肪肝は放置すると肝硬変や肝臓がんに繋がる恐れもあり、
2型糖尿病を発症する恐れもあるようです。
しかし生活習慣を改善すれば回復も見込まれるので肝臓をいたわってあげましょう
健康カプセル! ゲンキの時間より
武蔵野赤十字病院 院長 肝臓専門医 泉並木医学博士のお話です。
沈黙の臓器「肝臓」
肝臓病は自覚症状がないのが特徴で沈黙の臓器とも呼ばれています
症状が無くても肝硬変や肝臓がんになっている方が増えているそうです
お酒を飲まないからと安心もできないのです
症状が出た時には深刻な事態になっている事も・・・
♦肝臓の重さ
成人男性 約1.5㎏
成人女性 約1.2㎏
人体の中でも最大級の臓器なのです
♦働き
1 胆汁の生成
胆汁とは食べ物の脂を分解・吸収させる消化液の事で1日1リットル肝臓で作られています
2 栄養素をエネルギーに変換する
食べたものは胃や腸で分解・吸収されて栄養素が肝臓に運ばれます
肝臓は栄養素を様々なエネルギーに変換して全身に送るので、
肝臓は人体の化学工場と言われることも
3 解毒と分解作用
アルコールを摂取した場合、アルコールのままでは人体にとって毒性が高いために
アルコールを分解して無害なものに変換してくれるのです
薬を飲んでも肝臓で分解してくれるので
薬の作用がずっと続くことがないのです
細かく分類すると500種類以上の仕事をしているのだそうです
脂肪肝とはどのような状態 ?
肝臓内に脂肪が蓄積している状態で全体が黄色くなっている
脂肪肝の状態が長く続くと炎症が生じて細胞が壊れて硬く小さくなってしまう
肝硬変(大体15%)になってしまうようです
肝硬変になると肝臓の能力が3割以下になってしまうのです
肝硬変は進行すると黄疸、腹水や意識障害、脳症などの重篤な症状が現れて
命に関わることもあるのです。
肝硬変から肝不全、肝臓がんに移行するリスクも高くなるそうです。
♦脂肪肝の指標
血液検査での数値
肝臓内で作られる酵素であるALT(GPT) AST(GOT) γ-GTP(胆管の近く)で
肝臓の状態がわかります
ある男性は、γ-GTPの数値が高く脂肪肝だと言われていたが
症状がないので生活改善せずにいたら
16年後に受けた検査で直径6㎝の肝臓がんが発覚したそうです
肝臓の中には痛みを感じる神経がないのでダメージを受けていても
まったく自覚症状がでないのですね
♦脂肪肝の原因
・アルコール
お酒を休むことなく飲んでいた(2ℓのビールを毎日)
アルコールの分解に肝臓が使われエネルギーが供給できずに脂肪としてため込まれてしまう
・食べ過ぎ
栄養を過剰に摂ってしまうとエネルギーを作り出すのに肝臓が使われ
筋肉や皮下に送り出せずに肝臓内にため込まれてしまいます
・ダイエット
極端なダイエットをすると好きな物だけ食べるために「たんぱく質」が作られなくなります。
肝臓から様々なエネルギーを全身に送るのに必要なたんぱく質が不足すると
脂肪が肝臓内にため込まれてしまいます
脂肪肝になると血液中のブドウ糖を取り込んで蓄積する働きが鈍くなります
そのためにすい臓からインスリンが分泌されても
血液中のブドウ糖が肝臓に取り込まれず
血糖値が下がりにくくなります
2型糖尿病のリスクが高まるのです。
検査
・超音波エコー 肝臓の色が分かります。
・フィブロスキャン 超音波が肝臓内に伝わる速さで肝臓の硬さを測定します
番組のレポーターの阿諏訪さん、血液検査も基準値オーバー
色もエコーでは白く写り、硬さも平均の3倍ほどという結果で
飲み過ぎは自覚しているようですが何の症状もないようです
脂肪肝が進むと出る意外なサインとは ?
ヒゲを剃った時に出血が止まりにくい
普通の人は怪我をして出血するとかさぶたができて血が固まりますが、
肝臓の働きが悪くなり血を止める働きのあるたんぱく質が作られず、
血が止まりにくくなるのです
手術を受けた時出血が止まりにくいと難度も高くなり色々なリスクも出てくるそうです
肝臓は再生能力が旺盛な臓器なのでお酒を減らしたり生活習慣を改善すればOK!
脂肪肝のうちに止めておかないと肝硬変にまでなってしまうと
肉を紐でガチガチに巻いたハムのようになり
元に戻る再生力を発揮できなくなります。
※今は重症の肝硬変患者さんに再生治療の治験が行われているそうです。
肝硬変になってもお酒を止めないと5年生存率が35%になるという研究結果もあるようです
女性は閉経後に脂肪肝になる人が多いそうです
閉経前は女性ホルモンが働いているので脂肪肝になりにくいんだそうです。
女性ホルモンには肝臓の余分なエネルギーを皮下に送る作用があるからなのですね
隠れ脂肪肝
血液検査では肝臓の数値が正常値なのに
精密検査を受けると見つかる脂肪肝の事です
♦隠れ脂肪肝チェック
1 週に3回以上お酒を飲む
2 通勤や買い物に車を使う
3 20歳の時と比べて10㎏以上太った
4 ジュースなど甘い飲み物を好む
5 寝る2時間前に食事をする事がある
6 平均睡眠時間が6時間未満
3つ以上当てはまると脂肪肝の可能性があるそうです
お酒が一番危険度が高いです
肝臓に溜まった脂肪を減らすには糖質を控える事が重要
おもちは2切れでご飯約1杯分の糖質を含んでいるので食べすぎは禁物ですね
甘いジュース類や缶酎ハイ、カクテルなども糖質が多いので気をつけましょう
果物の果糖の摂り過ぎも要注意です
果糖は糖質の中でも体に吸収されるスピードが速くて
脂肪に変わりやすいんだそうです。
年末年始、食べて飲んでばかりいないで
脂肪が燃焼されるように適度に運動することが大切だそうです^^
肝臓をいたわる方法
♦食事編
黒ゴマ納豆
納豆は、たんぱく質(肝臓の働きを助ける)が豊富 ビタミンB2(脂肪燃焼、肝細胞再生の促進)
黒ゴマ ビタミンE(脂肪肝に有効であると科学的に証明されている)
♦食後編
食事や飲酒後は「30分横になる」と肝臓の働きが良くなるそうです
寝てしまってはダメですよ
立ってしまう、座ってしまうと肝臓に流れる血液が20~30%減ってしまうのです
横になる事で門脈が重力の影響を受けにくくなり肝臓へ流れる血液量が増加するのです
肝臓内に栄養素が届きやすくなりエネルギーの変換の働きが活発になります
※逆流性食道炎がある人は頭を高くして横になるようにしましょう
お酒を飲んで完全にアルコールが分解されるには24時間かかるそうですから
1日置きに休肝日を取るのが望ましいそうです
年末は飲みすぎ食べ過ぎに気をつけましょうね^^
私の場合はγ-GTPだけが高くて肝生検受けた方が良いと言われて10年程が経ち^^;
子宮頸がん治療中にその数値が異常に高くなりついに2019年に肝生検受ける事に^^;
結局肝臓自体に問題はなかったのです。エコーや硬さも異常なし
お酒も飲みませんし肥満でもありませんし
先天的な物なのかもしれません^^;
飲み過ぎや食べすぎと自覚のある方は生活改善で治せますけど
私の場合は何すればいいのかわかりませ~ん^^;
今はまた放置状態です・・・^^;