多くの科学者たちは食品のアンチエイジング機能に着目し、研究されてきました。
人間の細胞内に存在する小器官「ミトコンドリア」と「食」との関係
がんや様々な病気を予防するためには、ミトコンドリアを活性化させる食生活が重要だそうです。
佐藤拓己医学博士のお話です(女性セブンより)
ミトコンドリアとは ?
細胞の中に含まれ、有機物質からエネルギーを取り出す働きをし
独自のDNAをもつ、人間の細胞の生死を司り
酸素を使って効率よく身体に必要なエネルギーを作ってくれます
呼吸という代謝活動が行われる細胞内小器官です
息を止め続けると死んでしまうのは、
ミトコンドリアに酸素が届かず、
身体を動かすためのエネルギーが産生できなくなるからです
細胞で消費されるエネルギーの大部分(60~80%)がミトコンドリアで生産されます
ミトコンドリアが活発に働く状態であれば細胞も生き生きと活動して
アンチエイジング効果が期待できるのです
がん細胞抑制効果もあり!?
がん細胞は酸素を嫌うため
酸素をエネルギーとするミトコンドリアをほとんど使わないそうです
その代わりに燃費の良いブドウ糖を大量に食べて増殖する性質があります
(がん細胞は「解糖系」という仕組みのみでエネルギーを作って働いています)
がん細胞は少しの活性酸素で不安定な状態におかれ、死にやすくなる事が知られています
がんのエサになるブドウ糖の摂りすぎに注意して
ミトコンドリアを活性化させれることで
がんや様々な病気の予防に繋がるのですね
※ブドウ糖とは、果物などに多く含まれる糖質の一種で
主要なエネルギー源として利用される物質です。
グルコースともいいます。
ご飯やパンなどに多く含まれる炭水化物が消化、
分解されるとブドウ糖が生じます
♥体にがんがあるか、ないかを調べるための検査PET‐CTでは
ブドウ糖に似た放射性薬剤を投与して撮影します
活発に増殖しているがん細胞にはその薬剤が集まり光って見え
光の強弱によりがんの悪性度や活動性が分かるのです
ミトコンドリアを活性化させるには ?
あらゆる病気は、細胞内のエネルギー工場・ミトコンドリアの量が足りていないことが原因だと、ミトコンドリア研究の第一人者である太田成男氏は仰っています
逆に言えば、ミトコンドリアを増やせばずっと健康でいられるということなのですね
ミトコンドリアのエネルギーの素になる物質(食材)を
送り込んで覚醒させてあげることが重要なのです
その物質とは「有機酸」と呼ばれる一群の化合物で
クエン酸 リンゴ酸 アスコルビン酸(ビタミンC) 酪酸があります
これらの有機酸は老化の原因となる活性酸素から細胞内のミトコンドリアを保護する役割を持っています
ミトコンドリアの働きを阻害するカロリー過剰や炎症などを避ける事も大切です
有機酸を日常的にバランスよく食事から摂取して
ブドウ糖をある程度制限し
運動をしてミトコンドリアを活性化させる
がんになりにくい食生活とはミトコンドリアを存分に使う食生活なのですね
ミトコンドリアを活性化させる食品
ぬか漬け 酪酸 腸内悪玉菌を抑制し腸内環境を整えてミトコンドリアを活性化
酪酸のエサになりやすい水溶性食物繊維を意識して摂取して酪酸菌を育てる
リンゴ リンゴ酸 クエン酸 胃腸の働きをよくする効果がある
梅干し リンゴ酸 クエン酸 疲労回復効果
レモン クエン酸 ビタミンC 免疫力向上 成人病 老化予防 疲労回復 ストレス解消
ライム クエン酸 ビタミンC ポリフェノール 血流を良くし心筋梗塞や脳梗塞を予防 目の老化防止 美肌効果
・ビタミンCなどビタミン類が豊富な食品
オレンジ キウイ アセロラ メロン
ブロッコリー パセリ 赤ピーマン かぼちゃ モロヘイヤ ケールなど
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