「がんになる生活習慣」に対する統計(疫学)データを調査されました
研究の被験者は108万9133人です。そこから導き出される意外な答えとは ?
あなたの生活習慣ががん発症に繋がる確率はどれくらいありますか ? チェックしてみてくださいね
日夜世界中の医療機関が がん予防の研究に取り組まれています
その中で分かってきたのが がんを発症する原因は
日々の何気ない生活習慣に潜んでいるとする調査結果です
1日5時間テレビを見る
イギリスのオックスフォード大学などイギリス人43万584人を6年間追跡調査した所
1日5時間以上テレビを視聴していた人は、1日1時間以内の人に比べて
大腸がんになるリスクが35%髙かった
秋津嘉男医師は
座ってテレビを見ていると運動不足になり体重や体脂肪が増加するうえに
間食や飲酒などのながら視聴が習慣となって大腸がんのリスクが増すと考えられると仰っています
座ってコンピューターを使用した場合はリスクの上昇は無かったそうです
マウスを操作したり画面に集中するので
運動不足や間食などがんを招きやすい要因が少なかったから だと考えられるそうです
歯みがきをさぼる
食道がんなど79%増
愛知県がんセンター研究所は2011年
食道がんと頭頸部(口の中や喉など)がんの患者856人とがん患者でない2696人を対象に大規模調査を行いました
歯磨きが1日1回未満の人は1日1回以上磨く人よりもがんになるリスクが
79%も上昇したそうです
歯周病などの炎症によってがんリスクは上昇します
口内細菌の繁殖によってアセトアルデヒドという発がん性物質が発生して
喉周辺のがんを招いているとも考えられるそうです
うがいでアセトアルデヒドは洗い流せて予防効果は得られます
また歯磨きでも同様の効果はあるようです
1日2回以上歯磨きする人は1日1回よりさらにがんリスクが18%低下するようです
肉を焼き過ぎる
腎臓がん95%増
テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究では
腎臓がんの患者659人と健康な人699人の食生活を調査した所
腎臓がんの患者は肉の摂取量が多かったようです
肉を直火のバーベキューや高温のフライパンなど、高温調理した肉を食べると発がん性物質が生じます
そんな肉をを多く摂取していた人は、摂取量の少ない人に比べると腎臓がんのリスクが最大で約2倍(95%増)になっていたそうです
腎臓は体内の有害物質をろ過するフィルターの役目があるために
秋津医師は発がん性物質の影響を受けやすくがんの罹患率が高くなったと推測されると仰っています
2015年にはヨーロッパの食品安全機関が、アクリルアミドの摂りすぎは、
すべての年齢層の人々における、ほとんどすべての種類のがんのリスクになると言う発表をしました
高温でのパンの焼きすぎ、ポテトの揚げすぎ、などの焼きすぎで黒焦げを作ることがありますね
これらは発がん物質であるアクリルアミドを発生させる原因となります
メイラード反応と呼ばれている化学反応で起こります
具体的にはブドウ糖とアスパラギン(アミノ酸の一種)の反応で生成します
熱いお茶を飲む
食道がん5%増
北京大学の研究者が中国の10地域に住む平均年齢50.9歳の45万6511人を対象に
お茶の摂取頻度と温度を平均2.6年かけて調査したそうです
その結果お茶の種類に関わらず熱いお茶を毎日飲む人は
そうでない人に比べて食道がんのリスクが5%増加しました
国際がん研究機関が2016年に発表した研究では
70℃以上の熱い飲み物を飲むと食道がんの発生リスクが増す可能性があるととの結果を発表しています
秋津先生によると
熱い飲み物で食道が火傷して潰瘍を引き起こしてがん化しやすいのではないかと推測されるそうです
お茶のカテキンはがんに予防の効果があることを
埼玉県立がんセンターの研究で分かってきていますが飲み方には注意が必要なようです
夕食後すぐに寝る
前立腺がん20%増
健康長寿にとって食事と睡眠は重要です
いつ食べるか いつ寝るか と疾病の関係性について研究が進んでいます
スペインバルセロナ世界保健研究所は2008年から2013年にかけて4019人を対象に
食事をするタイミング、睡眠、食生活などを調査しました
夕食後2時間以内に就寝する男性は、
それより後に寝る男性に比べて前立腺がんを発症するリスクが20%高かったそうです
女性の場合は乳がんの発生率が19%高まったそうです
午後10時以降に食事をとる人は午後9時までに夕食を摂る人に比べて発がんリスクが33%高かったようです
毎日の便通がない
大腸がん35%増
東北大学大学院の研究チームによる宮城県内14町村在住の40~64歳の4万7605人を対象とした調査では
便通の回数が1日1回未満の人は 1回以上の人より大腸がんリスクが35%高かったそうです
直腸がんの発症リスクと便秘との関連性がみられたそうです
便秘になると便や未消化の食べ物に含まれる発がん性物質が腸内に長時間留まるために
大腸がんのリスクが高まったのではないかと考えられています
ストレスを強く感じる
日々の行動や食事は自分で改善できますが周囲とのコミュニケーションががんリスクを高めるケースもあるようです
ストレスの高まりは免疫力を低下させてがんを誘発します
それを統計データで示したのが国立がん研究センターが
40~69歳の10万1708人を平均17.8年追跡した調査です
自覚するストレスのレベルが常に硬いと感じている男性史常に低いと感じているグループより
肝臓がんリスクが33%
前立腺がんリスクが28%上昇していて
全がんリスク平均で19%の上昇でした
ストレスを感じると体内の免疫機能が低下すると考えられています
そのために本来ならば免疫細胞で出来るはずの初期のがん細胞の増殖を抑え込めなくなり
がんに罹患するケースが増えてしまったと考えられます
相談相手が少ない
大腸がん50%増
国立がんセンターなどが40~69歳の男女4万4152人を平均12年追跡して調べた所
社会的な支えがとても少ないと答えた男性のグループはとても多いと答えたグループと比べて
大腸がん発症のリスクが1.5倍になり大腸がんによる死亡は3.1倍になったそうです
社会的な支えが少ないと日々の悩みを相談する相手がおらずストレスが増える事でがん発症リスクが増してしまいます
がんだけでなく心疾患や脳血管疾患 認知症のリスクも増すと言う研究もあります
様々な研究はあくまでも可能性の段階のようです
がんの発症には複雑な要因が絡んでいますので
ひつとの情報として心に留めて日々の生活を見直してみる機会にすることが重要なようです
♥改善できる物は改善して がんと少しでも縁がないように 日々を積み重ねないといけませんね
私は体を冷やさないように注意しています 冷えは万病の元と言いますものね^^