抗生物質の誤った認識で世界で年間70万人が死亡しているという衝撃の事実
抗菌薬(抗生物質)への耐性を獲得して薬を無力化する細菌
「薬剤耐性菌」に起因する感染症が世界で拡大しているそうです
近い将来がんによる死亡を上回るとまで予測されているのです・・・
あさチャン 今朝の関心事より
抗生物質
国立国際医療研究センターが
抗生物質に関するアンケート調査結果を発表しました
2人に1人が抗生物質の効果について誤った認識を持っていたことがわかりました
誤った理解や飲み方によって世界では年間70万人もの人が死亡しているんだとか・・・
抗生物質でどんな薬 ?
抗生物質を使用する目的は ?
細菌の増殖を抑える
病気になるととりあえず抗生物質を飲むと思われている方もいるようですが
効く病気と効かない病気があるので注意が必要です
抗生物質が効く病気・効かない病気
ポイントは細菌かウイルスかで違ってきます
効く病気(細菌) 肺炎 中耳炎
効かない病気(ウイルス) インフルエンザ ノロウイルス
風邪の9割はウイルス性なのでほとんどの風邪には効果がないのですが
1割程度は細菌性もあるようです
なので病院では念のために出してくれるんだそうです
しかし
厚生労働省では念のための処方は止める様にと呼びかけているそうです
細菌とウィルスとでは治す薬が全く違うために誤った薬を選択すると逆効果になってしまうからなのですね
病院では抗生物質が貰えるからすぐに治ると思っていましたし
治っていましたけどね^^ 抗生物質が効く風邪ってそんなに少ないとは驚きです
風邪で病院に行くことも何年もないので知りませんでしたが
今は抗生物質の処方も変わってきているのかもしれませんね
けどどうやって細菌かウイルスかわかるの ? 検査が必要 !?
今は風邪で病院にいっても症状を和らげる薬だけの処方になってしまうそうで
抗生物質は出してもらえないのです
しっかり栄養をとってゆっくり休んでいて下さいと言われるのです
酷い風邪でない限り市販薬を飲んで休んでいた方がいいかもしれませんね
抗生物質を正しく飲まないとどうなる ?
副作用
下痢(お腹の良い菌も悪い菌も退治してしまうので悪い菌がいるタイミングで飲む必要がある) 湿疹 倦怠感
薬剤耐性菌
処方された薬を途中で止めてしまうと悪い菌が残ってしまいその菌が抗生物質に対抗する菌になってしまい
抗生物質が効かなくなってしまいます
薬剤耐性菌となってしまい現在約70万人が亡くなっているそうです
2050年には1.000万人の死亡が想定されるそうです・・・
耐性菌から身を守るには ?
薬学博士 三瀬勝利氏のお話です
耐性菌の蔓延は人災でもあると警笛をならされています
耐性菌は抗菌薬が使われない環境では耐性を持たない菌との生存競争に負けて
その数を減らしていくと言う性質を持っています
ある抗菌薬に耐性を持つ菌が多数を占めても
その薬の使用を中断あるいは抑制すれば
いずれ耐性菌は劣勢となりその抗菌剤はやがて効果を取り戻すのです
抗菌剤の乱用を慎まないといけないようです
抗菌グッズに細菌やウイルスへの消毒効果は期待できません
各品に添加された微量の抗菌剤が耐性菌を増やすリスクを増大させるそうです
家庭に病人や寝たきりの高齢者がいない限り
抗菌グッズを使う事は有害無益なんだそうです
消費者が賢くなってこそ耐性菌を減らすことにつながるのです
抗生物質は万能薬ではありません! !
抗生物質はむやみに求めない
医師に正確に症状を伝える
処方された用量を飲みきる
3つの事がとても大切です
外耳炎が治りません>_< 菌を調べて貰って効く薬を処方されてはいますがよくならないですね
抗生物質を飲ませていたわけではないけど 市販の外耳炎の塗り薬に含まれていたんでしょうね・・・
完全には治らなそうです 耐性のつかない耳洗浄液でなんとかしのぐしかないようです
きつい抗生物質もあるけど副作用も怖いし
この子が万が一の時の為に使える抗生剤は残しておきたいと・・・
耐性菌ほんと怖いです 気をつけないといけませんね
追記
抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌の広がりを防ぐため、
国は豚や牛など家畜の飼料に混ぜて使う2種類の抗菌薬の成長目的での使用を初めて禁止した。
多用して家畜の体内に耐性菌ができれば、食品や排泄(はいせつ)物を通じて人にも広がる恐れがあると判断した。
人への治療で「最後の切り札」の一つとされる薬が含まれる。ほかの薬への評価も進め、適正使用を促す方針という。
家畜に対し抗菌薬は、病気予防に加え、成長を促す添加物として多用されてきた
今回禁止された薬は、コリスチンとバージニアマイシン。
コリスチンは国内に流通する飼料添加物の約1割を占め、
耐性菌に感染した人の治療では近年「切り札」と位置づけられている。
主に豚への乱用で、15年以降にコリスチンに耐性のある大腸菌が豚や人で見つかり、
コリスチンすら効かない耐性菌が現れる懸念が広がっていた。
1970年代から使用されていたバージニアマイシンは近年は流通実態がない。
家畜や生肉に触れるほか、火をよく通さずに肉を食べることでも耐性菌感染の恐れはある。