LEE8月号に腫瘍内科医で日本の抗がん剤の第一人者の勝俣範之教授のお話が掲載されていました。
「一般的ながんの情報は数十年前からアップデートされていない」と仰られています。
ネットで検索した時結構古い日付のがあったりしますものね。
最高のがん治療
偶然にも先日「最高のがん治療」という本を読んだところでした
がんを患って4年になりますが「がんの本」読んだのは初めてなんです^^;
勝俣範之先生(がん治療に特化した腫瘍内科医、専門医)と
津川友介先生(医療データ分析の専門家)と
大須賀覚先生(新薬開発の専門家、期待できる治療法と偽の治療法を見抜く専門家)
3人の先生がチームを組み書かれた本です
「がんと診断されたときに最善の治療法を選んで欲しい」
最低限の知識を持って騙されないように、と願われて書かれた1冊なのです
腫瘍内科医とは ?
抗がん剤の専門家でがんを総合的に診断、治療します
抗がん剤の副作用を軽減するための緩和ケアの知識も豊富
日本には全国で1330人しかいないそうです
セカンドオピニオンを考えた時腫瘍内科医がいるかなどリサーチも必要かもしれません
がんと共存する時代
今は がん=死 ではなく
根治はしないけれど生か死かの二者択一ではないのです
手術、抗がん剤、放射線治療というがんの標準治療が重要
科学的根拠に基づき、厳しい審査で保険承認された標準治療を
がんの種類やステージによって着実に行う事で
がんと共存できる時代になって来ているのです
標準治療は最善治療ともいえるのです
標準治療以外はまだ効くかどうかわからない治療法と言えるのです
私自身も子宮頸がんⅢbというステージに研究でもっとも適した
放射線療法と抗がん剤を併用する「同時放射線化学療法」という
標準治療を受けました。
子宮頸がん(扁平上皮癌)には放射線が有効なんだそうです
同じ頸がんでも腺癌には効果は低い事もあるのだとか
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自由診療、民間療法など多数の治療法が存在ますが
その多くはエビデンス(科学的根拠)がなく保険のきかない自費診療
がんと診断されても慌てないために正しい情報を知る事が大切
標準治療の重要性を知らずに「なんでもいいからやってみよう」という
状態はとても危ないのです 怪しい民間療法に手をだしてしまうかもしれません
抗がん剤の副作用軽減の対処法
脱毛、免疫力の低下、吐き気、しびれなど様々な副作用が起こります
薬で副作用を抑えても抗がん剤の効果が無くなることはないそうなので
我慢せずに主治医に相談したほうが良いのです
昔はテレビの影響か ?
がんといえば吐き気というイメージがありますよね
私は1回目の抗がん剤で一晩中吐いていました^^;
薬剤師さんに相談して薬変えてもらったら
それ以後の再発含め8回行われた抗がん剤ではまったく吐き気は起こらなかったです
抗がん剤の回数が重なると蓄積していく手足のしびれも
先生に相談するとタリージェ錠(末梢性神経障害性疼痛)処方して貰え
手足のしびれや痛みが軽減したものです
今は脱毛も回避できるそうです
しびれも手足を冷却することで軽減するんだとか
冷たかったり寒くはないのかな~ ?
2019年3月27日、抗がん剤治療に伴う脱毛を抑えるのを目的にした装置が、
国内で初めて医療機器として承認された。頭皮を冷やすことで、
毛髪をつくる細胞が抗がん剤の影響を受けにくくなる効果が期待される。
7月ごろから国内医療機関で使えるようになる見込み
抗がん剤投与30分前から投与終了後90分以上まで頭部につけた専用キャップに
マイナス4度ほどの冷却液を流し、頭皮を冷やす。
血管を縮め、毛包という場所に届く抗がん剤の量を減らすことが狙いだ。
どこの病院でも使えるというわけではないそうですが
脱毛はほんと一番嫌ですね、見えるから^^;
将来、抗がん剤=脱毛がなくなると嬉しいですね!
私は抗がん剤終了から8か月した頃からようやく
帽子無しでもいけるかなって感じに髪も伸びました
でも生えてきた毛はクリンクリン^^;
パーマ当てたておばちゃんです^^;
抗がん剤の影響で毛穴が歪むと真っ直ぐな毛は生えてこないのです
仕事しながらでも治療できる抗がん剤最新事情
副作用が強い、効果が疑問視されるなど誤解が多い抗がん剤
現在150以上の種類があり、これまで出来なかったがんへの
治療も可能になってきているそうです。
最初は入院での投与も通院で仕事しながら続けられるように
抗がん剤投与中は生ものを食べるのはNGて言われていますが
これも誤解だそうで、治療中何を食べてもいいし
旅行に行っても大丈夫なんだそうです
仕事や普通の生活をしながら治療が出来るようになってきているのですね
私も再発しての抗がん剤治療の1回目は入院でしたが
2、3回目は通院で受けました
投与前血液検査は必須ですから抗がん剤に時間のかかる人は
前日に血液検査をしておかないといけないので二日かかりますね
それでも入院するよりましかな^^;
再発での放射線治療の30回は外来で受けました
副作用は照射部分が赤くなり痒くなった程度で
生活に支障はほとんど無かったです
晩期の副作用で肺炎になる可能性もあるかもしれませんね
副作用の出方に違いはあるでしょうけど
お勤めしながら治療を受ける事は可能かもしれませんね
治療中何を食べてもいいと仰られていますが
食べられませんよ~~(笑)
入院中看護師さんは「食べられるものを食べてください」と。
味がしなくなったり
胃の調子も悪くなってお腹がすかなかったりもありましたね
今は年なのか ? 治療の後遺症なのか ? わかんないけど
食べる量が減りました
にも関わらず体重は減っていません ナゼ ? ^^;
本の内容、その他
・食事やサプリでがんは治るのか
糖質制限でがんは治るのか等
・どうしてがんができるのか
・「トンデモ医療」はどうやって見分けるのか
・どうやってがんをみつけるのか
・がんを防ぐために普段の生活で何ができるのか
がんになるリスクを上げる2つの食品等
♥「緩和ケア」は最後の手段ではなくて第4の治療法であるとも書かれていました
根治は難しいがんですから
私もまたいつ再発するかもわかりませんので興味深かったです
良い本に出会えました。じっくり読み返します^^