セクハラ問題はまだまだ正しい認識が浸透しているとは言えない状況
なぜ無くならない ? セクハラ問題を考える
おはよう朝日からの情報です
セクハラ
英語のセクシュアル・ハラスメントの略で、性的ないやがらせをすることです。
セクハラには性的な仕方で体に触るなどの身体的な接触による嫌がらせもあれば
言葉によるものも含まれます
「これくらい我慢しなきゃ」 「気にしすぎだよ」
というのは加害者あるいは第三者の価値観
受けた人が不快な思いをしているならば
それは あきらかなセクハラであると認識すべきなのです
アトリエエム株式会社
様々なハラスメント防止の事業研修や人材育成を行っている
代表取締 三木 啓子さんのお話です
なぜセクハラが起きてしまう ?
セクハラが人権侵害であるという意識が社会全体でまだまだ希薄だから
厚生労働省の調査では
セクハラの相談窓口を設けているなどなんらかの防止策に取り組んでいる企業は6割ほど
実際に働いている女性の3人にひとりはなんらかの被害を受けているんだとか
社内の相談窓口では相談しづらいようでわずか3%しかいないようです
なので最近は第三者機関として社外の相談窓口を設ける所も増えてきているようです
セクハラとはどういう行為 ?
疲れただろうと肩をもんであげたり 女性の身体に許可なく触れる行為などはもちろんの事
最近綺麗になったね彼氏でもできたの ? という言葉でのセクハラも該当します
言葉のセクハラになる得る例
・ 「太った、痩せた」など体型や容姿に関する事
・ プライベートな予定を聞いたり食事に誘う
・ 「かわいい、キレイ」など褒め言葉も
・ 「ちゃん」を付けて呼ぶ
褒め言葉でも相手が不快に感じればセクハラに該当するそうです
「このくらい大丈夫だろう」「悪気はなかった」
が現状ではありますが
それは加害者側の意識でしかありません
性的な言動は仕事をするうえでまったく不要
「スキンシップ」
家族や親しい間柄でのことで職場には不要
対価型セクハラ
職務上の立場が上であることを利用して食事や性的な要求
断ると
不当な人事異動 減給
またそれらををほのめかすだけでも該当します
環境型セクハラ
性的な言動によって職場環境を悪くするもの
「今日の下着は何色 ?」 性的な話で不快感を与える
メールアドレスなどしつこく聞く
宴会でお酒やデュエットを強要する
誘いを断られた腹いせにSNSなどネット上に相手の悪い噂を流したり画像をアップしたりの
ネットセクハラも増えてきているようです
セクハラは男性から女性に対してだけではないのです
男性から男性 無理な飲み会の誘いなど
女性から男性 恋人や結婚について聞く
女性から女性 性的な噂を流すなど
が該当する場合があるようです
男女が一見対等な立場ができつつあるようですが
まだ男性優位な社会なのです
管理職は男性 受け付けは女性などの暗黙の意識があるのですね
セクハラ行為を受けたらどうすればよい ?
言えるのではあれば
私は不快です そんな話はしたくありません
伝える事が出来ればよいですね
それが出来ない場合は
記録を取る
いつ どこで 誰から 言動の内容
自分の対応や気持ち 体調の変化
などを書き留めておく
記録を取る意味
・後になって客観的に判断する材料になる
・文章にすることで自分気持ちを冷静に考える事が出来る
公的機関でも相談の窓口があるようですので自分で解決できない時は相談した方がいいのかもしれませんね
人権問題に詳しい
大阪国際大学准教授 谷口真由美先生のお話です
学校で 「自分がされたら嫌な事は人にしたらダメ」と習いましたね
しかしこれは半分しか正しくないそうです
「その人がされて嫌な事をしてはダメ」
「私はそれされてもなんとも思わないからハラスメントではないんじゃないの?」
という女性が隣にいたら
セクハラだと思っていた人は
「なんでこの人はわかってくれないの ?」
自分がされて平気な事は人にしてもいい ということではないのです
自分が平気だからって誰もが平気ではないんですよね
男性でセクハラがよくわからないと言う人は
自分の母や妻、娘など大切な家族が「いつもキレイだね」と言われて
なんとなく嫌だと感じるなら
人に言わなくてもいいのではないのでしょうか
「あなたの大切な誰かが嫌な思いをしたらどう思いますか ?」
身内に置き換えて想像して考えたらわかりやすいかもしれませんね
自分の価値観ではなくて常に受け手側の気持ちを考えて行動する
が大切なのです